スタームルガー レッドホーク / Sturm Ruger Redhawk 【回転式拳銃】 †
1979年に、スタームルガー社がブラックホークに続いて送り出したマグナムリボルバー。ブラックホークはシングルアクションだが、レッドホークの方はダブルアクションモデルで、同社の先行モデルであるセキュリティシックス(.357Mag)の大口径版である。
発売当時、.44マグナムのリボルバーとしてはS&W 29が発売されていたが(コルト アナコンダは当時未発売)、レッドホークはルガー社製品らしく安価な上に、M29よりも強度に優れており、狩猟用として大きな人気を得た。中にはM29ではとても発射できない強装弾を使用できるようカスタマイズしたモデル(バフバスター)で、1トン以上もあるアフリカバッファロー(通称『バフ』)をしとめた剛の者さえいたという。
さらに1987年には、セキュリティシックスがGP100シリーズに世代交代するのに合わせて、新型のスーパーレッドホークが登場。GP100と同じく細めのグリップフレームを厚いラバーグリップで包んで反動を和らげるとともに、強度面でもっとも不安のあるバレルとフレームの結合部を、筒状に延長したフレームでカバーして強化している。ステンレス製のみということもあって、より強力な.454カスール弾を撃てるようになった。この.454カスール弾仕様のものは当時としては初の6発装弾リボルバーで、こちらも高火力から人気を博した。2003年には独自の.480ルガー弾に対応したモデルも登場。この弾薬は口径こそ更に大きいが初速は低く、.44マグナムと.454カスールの中間的な威力の比較的扱いやすいカートリッジとして紹介された。しかしこの独自弾に関しては同時期に「世界最強」の威力を持つ.500 S&Wマグナム弾が登場した事もあり、あまり流行らなかった。
さらに2004年にはスーパーレッドホークを携帯しやすいようにコンパクトにしたアラスカンが発売。また根強い人気がある元祖レッドホークも、新世代が登場した今でも平行して生産・販売中である。
なお、レッドホークはステンレスとブルーフィニッシュの二本立て。スーパーレッドホークは基本的にはすべてステンレスモデルだが、一般的なシルバー(ステインフィニッシュ)の他に、反射を抑えたグレーモデル(Low-Glare Stainless)もラインナップされている。
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