FN FNC 【突撃銃】 †![]()
1979年にFN社で開発された5.56×45mm弾仕様の突撃銃。FNCとは「Fabrique Nationale Carabine」(ファブリク・ナショナル・カービン)の略称。 FN社では以前にも1960年代に自社のFALをベースに作成した5.56mm弾突撃銃CALを製造していたが、当時NATO制式弾である7.62x51mmに代わってこの米軍の最新弾薬を採用しようという国は他になく、米軍自身も自国のAR15をM16として採用したため商業的には失敗に終わっていた。 作動方式はFALやCALと異なり、ロングストローク・ガスピストンによるロータリーロックを採用している。マガジンはAR15互換のものを使用するが、FNCにはホールドオープン機能が無いため、マガジンフォロワーは異なるものとなっている。マガジンの最終弾を撃ち尽くした後の再装填時には、再度コッキングハンドルを引く必要がある。 バリエーションにはフルサイズのライフルと、パラ(空挺)モデルとも呼ばれるカービンの2種があり、フルサイズモデルのみライフルグレネードが使用出来る。後期型ではトリガーガードが大型化された(上掲写真)。 ![]() 性能的には悪くなかったものの、以前のFALのNATO制式化では大きな問題が生じ失敗に終わったため、今回もあえてFN社の自動小銃を採用しようと考える国は少なく大きな成功には至らなかった。制式主力ライフルとして採用されたのは、生産国ベルギー及びスウェーデンとインドネシアである。 FN社のラインナップにFNCはすでに無いが、スウェーデンとインドネシアでは、FNCのライセンス生産モデル*1が、近代化改修を経て現在も主力ライフルとして採用されている。
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