チェスカー・ゾブロヨフカ / Česká Zbrojovka †チェスカー・ゾブロヨフカ(ズブロヨフカとも)とはチェコ語で「チェコ造兵廠」を意味し、社会主義時代のチェコスロバキア共和国で小火器を含む工業生産に関わっていた国営企業群、または前述のチェスカー・ゾブロヨフカ傘下のメーカーのうち、チェコ共和国独立後に株式会社化された「チェスカー・ゾブロヨフカ・ウヘルスキー・ブロト(以下CZUB)」を指す名称。本項では、この二者のそれぞれについて解説する。 チェコスロバキア共和国時代のチェスカー・ゾブロヨフカ † こちらの「チェスカー・ゾブロヨフカ(以下CZ)」とはそもそも単一の企業の名称ではなく、チェコスロバキア共和国の共産主義思想の影響を受けて兵器開発・生産を行っていた複数の企業の総称である。 チェコスロバキア共和国は第二次大戦時に、ドイツとハンガリーによる侵攻や独立運動によって分裂や併合が繰り返されたのち1945年に再統一。つかの間の自由主義を経て1948年に人民民主主義を宣言、事実上社会主義化する。1960年に国名を「チェコスロバキア社会主義共和国」と改め、名実ともに社会主義国家となる。 なお、ここで取り扱う銃器は、特に明記のない限り、いずれも後述するCZUBによる設計である。 回転式拳銃 †自動拳銃 †CZ22 短機関銃 †突撃銃 †チェスカー・ゾブロヨフカ・ウヘルスキー・ブロト(現・チェスカー・ゾブロヨフカ社) † チェコスロバキア第一共和国時代の1936年6月27日に設立された銃器メーカー。チェコ語表記は「Česká zbrojovka Uherský Brod」。現・チェコ共和国東部のモラヴィアの町、ウヘルスキー・ブロトに本部を構えることから社名を取っている。 CZUBの起源は1936年。ナチス・ドイツの脅威が迫る中、チェコスロバキアの国防省は軍需産業の拠点を国境から遠ざける決断をする。その候補地に選ばれたのが、ウヘルスキー・ブロトであった。 第二次世界大戦後の共産国家の中でも、高い精度を持った銃器を作る事に定評があり、CZ75やVz61などの傑作を多数生み出している。 2021年にはアメリカ最古の老舗銃器メーカー、「コルト」を買収。コルトの持つブランド力、北米のサプライチェーン、アメリカの軍・法執行機関への納入実績、リボルバー製造などCZが持たない部分を補完するのが目的。コルト社に対してはCZの製品開発能力を提供することで、CZとコルトがお互いにwin-winとなる関係を築いていく模様だ。(コルトの項目も参照。*1) 以下は、株式会社化後のCZUBによる設計の銃火器。チェコスロバキア時代のCZUBについては、前項目を参照されたし。 自動拳銃 †短機関銃 †突撃銃 †外部リンク †最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
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