CZ 805 “ブレン” / CZ 805 "BREN" 【突撃銃】 †
チェコ共和国のチェスカー・ゾブロヨフカ社が開発した次世代突撃銃。同国軍の制式銃であるVz58の後継となるべく、2005年に開発がスタートし、2008年に「CZ S805」の名称でプロトタイプが公開された。2009年に生産モデルが完成し、2010年に同国軍に制式採用され、輸出モデルと共に生産がスタートしている。 CZ社は本銃以前に、「ラダ(Lada)」というAKベースのライフルを、Vz58の後継として1980年代後半に開発していた。しかし当時は国内の情勢が軍制式銃の交替を許さず、CZ社は海外市場にラダの販路を求めた。 モジュラーウェポンをコンセプトとしており、ハンドガードと一体のアッパーレシーバーはアルミ合金製、トリガーユニットを含むロワーレシーバーはポリマー製など、構成的にFN社のSCARに似ている。しかし、SCARと違い、強力な7.62mm×51弾への対応を選択しなかったため、各ユニットの交換で同一プラットフォームで複数の口径に対応することが可能となっている。またボタンと共にパドル式のマガジンリリースも備えており、自国のVz58やAKシリーズのような旧来的なライフルに近い感覚でも操作出来るようになっている。 作動方式はガス圧作動式、閉鎖機構はロータリーボルト式。レシーバー上部にはフルレングスのピカティニーレールを備え(ハンドガード側面と下部にもあり)、着脱式のフリップアップサイトをレール上に標準装備。セレクター等の操作系はアンビ仕様で、コッキングハンドルは左右の交換が可能である。フォールディングストックは、長さ固定のスケルトンタイプと、伸縮及びチークパッド高が調節可能なタイプの2種類が用意されている。マガジンはブレン専用の半透明のものが用意されているが、マガジンハウジングの交換によってM16互換のものや、G36の半透明マガジンも使用可能である。 2015年には、改良モデルとして「CZ ブレン2」が発表された。チェコ陸軍は新たに同モデルを採用し、2016年から購入している。
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