H&K P9S 【自動拳銃】 †H&K社が1970年に開発したダブルアクションピストル。「S」は「Spannabzug」の頭文字で、ダブルアクショントリガーのことを意味する。前年にシングルアクショントリガーの「P9」を開発していたことから来た名称だが、P9は発売後間も無くカタログ落ちしたため、本銃と比べてその存在はほとんど知られていない。 同社の主力モデルであったG3やMP5と同じローラーロッキングシステムが組み込まれ、バレルが固定されている。このためティルトバレル方式よりも命中精度が優れている。 コンベンショナルダブルアクションながら、ハンマーは内蔵式となっている。このため、ハンマーを手動でコックしてシングルアクションで発砲するためのハンマーコッキングレバーが、フレームの左側面に設けられている。 9mm仕様以外にも.45ACPや.30ルガー弾仕様のモデルが存在する。ドイツ警察の一部で採用された他、サイレンサーを装着できるよう銃身を延長した.45ACPモデルが、アメリカ海軍特殊部隊・SEALで少数使用されたと言われる。
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