シグザウエル P320 / SIG Sauer P320 【自動拳銃】 †
シグザウエルから2014年に発表されたストライカー式ポリマーフレーム自動拳銃。同社のP250をベースとしている。 スライド・フレーム・トリガーユニットなどを交換可能なモジュール設計であり、用途に応じた様々なサイズ・口径・マガジンで構成可能になっている。元となったP250とバレル、マガジン、グリップモジュール(フレーム)を共有しており、グロック拳銃に近い操作感*1を有する点も同様(本銃のモジュール構造はP250を参照)。 米軍への採用が決定したM17(フルサイズ)・M18(キャリー)モデルは以下のような仕様が追加されている。 また、米軍にはシグザウエル社からこの拳銃用に使用される二種類の9mm弾薬(XM1152 FMJ弾、XM1153特殊用途弾)も新しく供給される事が決定している。 その他、2015年にタイ警察に15万挺の調達があったほか、アメリカ移民・関税執行局(ICE)の新制式拳銃としても採用予定である。 2017年には、落下時の暴発問題が取り沙汰されている。これはテキサス州ダラス市警が落下時の暴発対策に疑問を持ち、一時的な使用を停止したことに始まる*2。 従来のフレームに当たるグリップモジュールはメカ自体をトリガーモジュールに収めているため、サードパーティーによるグリップモジュールの設計自由度は非常に高いものとなっている*5。その自由度からFire Control Unit(FCU)社のX-01やFLUX Defense社のMP17のようなピストルカービンタイプのグリップモジュールも登場している。特にFCU社は本銃のトリガーユニットを使うAR15も開発中であり、プロトタイプがショットショーに展示された。 近年では日本国内にもP320シリーズの遊戯銃が出回って来ているが、実銃用グリップモジュールの所持で逮捕者が出ている。グリップモジュールが銃刀法で部品を組み込めば実銃が組み上がる「フレーム」として見なされるためだ。
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