US M26 MASS(Modular Accessory Shotgun System) 【散弾銃】 † アメリカ軍の主力突撃銃であるM16/M4シリーズのアンダーバレル・アタッチメントとして開発されたボルトアクション散弾銃。 1990年代後半、アメリカ陸軍兵士戦闘研究所(Soldier Battle Laboratory)にはM16やM4のアンダーバレル部に軽量な武器を取り付け、特殊スラッグ弾を用いたドアブリーチやバックショット弾を用いた近接戦闘、催涙弾等の非殺傷弾の使用などを可能にして兵士の能力を拡張するという構想があった。なお、このアイデアの元となった1980年代のオリジナル案からはレミントン M870を流用したナイツ社のマスターキーが開発されている。 M26はこのマスターキーを基礎に発展させて設計された。弾倉は従来的な連発式散弾銃の固定チューブ式ではなく、アメリカでも市販されて一般的なサイガ12自動式散弾銃のそれを流用した着脱式のボックス型とされた。これは素早いリロードと弾種の変更を容易にするためである。 また、M320同様スタンドアローン運用も想定されており、テレスコピックストックとピストルグリップを追加で装着することが可能である。レシーバー前部と固定用の後部ブラケットにそれぞれ折り畳み式のアイアンサイトが備えられており、サイト間のピカティニーレールにも各種照準器が装着可能である。 軍用モデルは2003年にアフガニスタンに展開したアメリカ軍兵士に少数配備され、その後2008年5月に陸軍が3万5000挺の導入を発表している。
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