KBP ASh-12.7 / КБП АШ-12.7【突撃銃】 †
モデル | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 連射速度 | 製造国 |
Ash-12.7(プロトタイプ) | 1020mm | 6.0kg | 12.7mm×55 | 10/20 | S/F | 650発/分 | ロシア |
ShAK-12 | 1000mm | 5.2kg | 500-750発/分 |
ASh-12.7*1は、ロシア連邦保安庁(FSB)の要請で、KBP開発局の傘下であるTsKIB SOO(スポーツ及び狩猟用火器中央設計局)が2010年に設計、カラシニコフ・コンツェルンが製造するブルパップアサルトライフルである。
ボディアーマーや障害物越しの相手に対して高い貫通力とストッピングパワーを持つ、VKSスナイパーライフルのものと同じ12.7mm×55弾を使用する。
作動方式はガスオペレーション。レシーバーはプレススチール製のアッパーとポリマー製のロワーで構成されている。ハンドガードは4面ピカティニーレールとなっている。
レシーバー上部はプロトタイプ(上掲画像)ではキャリングハンドルかフラットトップの2種類が存在したが、生産モデルでは着脱式のキャリングハンドルへと変更され、フリップアップ式のバックアップサイトがキャリングハンドルとレシーバーにリア、フロントサイトをそれぞれ装着している。
アンビのセイフティレバーをグリップ上部に配し、機関部の後方・ストック右側面にセミ/フルのセレクターレバーを備える。AK系列同様、マガジンリリースはパドル式で、ホールドオープン機能は無く、排莢孔は右側面のみ。コッキングハンドルはボルトキャリア右側に固定されているため、発砲に連動して前後動する。
銃口にはマズルブレーキやサイレンサーが装着可能。減音器はVKSのように静音性重視の銃と同等の長さを持つ巨大なものと、コンパクトさを重視するショートタイプのものが存在する。プロトタイプでは40mm口径の3連発リボルビングランチャーを装着したモデルも公開されている。
使用弾薬のコンセプトはアメリカで開発された.50ベオウルフ弾と似ている。ASh-12.7用に設計された12.7×55mm弾は、VKSなどでも使用される亜音速重量弾/徹甲弾のほか、軽量なアルミ合金コアの超音速弾や二重装填弾*2が用意されている。
2017年頃には生産モデルとして「ShAK-12*3」に名称が改められている。バレルが短縮化され、レシーバー内にマズルが収まる形となっており、排莢口にダストカバーが追加された。重量は5.2kgまで削減されている。
射程は弾種によるが100〜300m程度とされており、市街地戦において過度な射程を持たない高威力ライフルとして設計されている。
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