ジョンソン M1941軽機関銃 / Johnson M1941 Light Machinegun 【軽機関銃】

Johnson LMG
 
全長重量口径装弾数発射形式連射速度製造国
1,066mm6.48kg.30-06 (7.62×63mm)20(+5)S/F300〜900発/分 可変式アメリカ

 アメリカのメルヴィン・ジョンソンJrによって開発された軽機関銃ジョンソン自動小銃と同時に開発され、主要な多くのパーツが流用されていた。
 ジョンソン軽機関銃は、当時アメリカ陸軍で使用されていたBARより優れた要素を幾つか備えていた。バレルジャケットによる空冷式の銃身はフォアエンドのピンを押すだけで着脱可能なクイックデタッチ機能を備え、ストック内部にまで伸びたリコイル・スプリングはテンションの調節が可能で、連射速度を変更することができた。命中精度もBARに比べ高く、より軽量で軽機関銃としては携行性に非常に優れていた。
 撃発は、セミオート時はクローズドボルトだが、フルオート時は冷却効率を高めるためオープンボルトに移行するという、FG42に似た特徴を持っていた。
 作動は自動小銃モデル譲りのショートリコイルで、閉鎖にロータリーロッキングボルトを用いるのもほぼ同様である。これらの機構は軽機関銃としても少数派だったが、ドイツ設計の汎用機関銃であるMG30と、その後継のMG34という著名な先駆者がある。
 給弾は20連発のシングルカラム(単列)のバナナ形ボックス・マガジン。珍しいことにこのマガジンにはマガジンリップが無く、かわりにマガジン・ハウジングに差し込むと、自動的に開放されるストッパーが内蔵されていた。マガジンはレシーバー左側から挿入するタイプで、弾を消費するにつれ重量バランスが変化してしまうなど不都合もあったが、現場では味方が装填の補助をしやすいということで、好評だったようである。また排莢口から、M1903用のストリッパー・クリップを使って直接給弾することもできた。マガジンの容量は20発であるが、マガジンウェルのスペースが非常に長いため、この方法を用いてマガジンを含めて最大25発までを装填することが可能であった。

 開発者のジョンソンは、BARに代って軍に採用されることを意図し、ジョンソン自動小銃と合わせて採用すれば訓練の手間を省略できると売り込んだ。しかし当時米陸軍はすでに配備していたBARの性能に満足しており、ジョンソンの提案には全く乗り気でなく、ジョンソン軽機関銃を制式採用することはなかった。
 アメリカ海兵隊の予備役大尉でもあったジョンソンは、自身の海兵隊にも自動小銃と共に本銃を売り込んだ。このときは、(ライフルと)同様の理由で採用されることはなく、その後オランダ領東インドの植民地軍に採用されたものの、配備以前に日本軍に占領されてしまったことから、莫大な在庫としてくすぶっていたところを、海兵隊によって再び拾い上げられている。本来オランダ領東インドへ送られるはずだった第一ロットの500挺は、ジョンソン自動小銃と共に新設の落下傘大隊に配備され、ソロモン戦で初めて投入されている。

Johnson 1944

 後に改良型として「M1944」が作られた。これは木製のストックから、2本の鋼管を組み合わせた金属製に変更し、バイポッドからバーチカル・グリップを兼ねたモノポッドへと変更したモデルである。戦後は一部がイスラエルの手に渡ったようで、このM1944を元にドロール軽機関銃が開発された。

登場作品ジャンル使用者備考
刑事マルティン・ベック映画オーケ・エリクソンFN FALを改造したプロップガン
コール オブ デューティ ワールドウォーII項目参照
迷彩君項目参照
バトルフィールド1942項目参照
メダル オブ オナー パシフィックアサルト項目参照

動画


このページの画像はENDOの部屋から転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • 勧告に従い、用語項目を作成します。 -- Macchi? 2010-12-01 (水) 22:45:16
  • かっこいいな…。今日まで知らなかった銃だ。影薄すぎだが、BARより性能高いんだな。 -- 2016-10-09 (日) 12:09:33
  • そりゃ20年前の軽機関銃と比べれば良いところはあるだろうさ
    ただまぁ、後発はどうしても「前の採用品を一部もしくは全部後ろ送り+新規購入の大コスト」に見合った能力があるかどうか、だからなぁ…
    ただこれ…マガジンの製造が面倒だろう…中にストッパー入れるとか…何工程増えるのさ…
    これがトライアルとかならまた違うんだけど… -- 2016-10-09 (日) 12:49:50
  • チェ・ゲバラの手記「革命戦争の日日(三好徹・訳)」で、バチスタ政府軍からの鹵獲武器としてジョンソン機関銃が登場、やはり輸出に活路を求めていたのか。 -- 2016-10-12 (水) 21:41:35
  • 結局、M1944は戦場で使われなかったらしい。と聞いたことがある。 -- 2017-09-16 (土) 18:02:12
  • 記述通りなら使われたのは在庫があったM1941であって、改良型は作られたが別に採用されていないので使われなかったということだからそのままかと。
    Forgotten Weaponsの解説でもトライアル段階で日本が降伏したため緊急調達プログラムは中止されたとある。
    ttps://www.forgottenweapons.com/light-machine-guns/johnson-m1944e1/ -- 2017-09-16 (土) 18:30:08
  • この銃はアメリカ陸軍の「悪魔の旅団」に採用されてたらしいです。 -- 2017-09-18 (月) 13:07:24
  • この銃って陸軍で採用されなくて海兵隊に使われていたと思うんですけど。 -- 2018-05-08 (火) 22:24:11
  • ↑まず、本文読もうか。 -- 2018-05-08 (火) 23:00:38
  • Wikipediaでは、海兵隊や空挺部隊に配備された、とあるんですけど。 -- 2018-05-09 (水) 01:24:14
お名前:


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2020-02-28 (金) 21:35:16 (567d)