ウェブリー&スコット ウェブリーリボルバー / Webley & Scott "Webley Revolver" 【回転式拳銃】 †
イギリスのウェブリー&スコット社が開発した、中折れ式のダブルアクションリボルバー。イギリス軍の制式拳銃として、1887年から第二次大戦以降の1963年まで、長きに渡って使用された。ウェブリー&スコット社が1882年から製造していたWG拳銃を原型としており、中折れ構造に自動排莢機構を盛り込んだ設計もWG譲りのものである。 ヒンジを介して、本体が2ピースに分かれた構造で、本体上部の固定用のストッパーはリアサイトを兼ねる。ヒンジにはカム機構が仕込まれており、ブレイクオープンの際、エキスラクター(薬莢排出用のツメ)がせり上がって、薬莢をシリンダーから排出する「自動排莢式」となっているのが特徴。折り切ったところで再びエキストラクターが引き戻される仕組みとなっており、排莢と再装填がスムーズに行える設計である。 ウェブリー&スコット社は、長らくイギリス軍と蜜月の関係にあったが、1930年代には、同社が開発協力を行っていた同国エンフィールド造兵廠製のエンフィールドNo.2 Mk.1リボルバーが、明らかなウェブリーリボルバーのコピーだったにも関わらず、エンフィールドオリジナルのリボルバーとして制式拳銃の座を奪うというトラブルに見舞われている。 ちなみに、原型とされる「WG」は、「Webley Green(ウェブリーグリーン)」もしくは「Webley Government(ウェブリーガバメント)」と呼ばれている。前者の名称が広く知られているが、どちらが正しいのかは今一つ定かでない。 バリエーション †
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