コルト モデル1903 “ポケットハンマーレス” / Colt Model 1903 "Pocket Hammerless" 【自動拳銃】 †

　コルト社がジョン・ブローニングの設計を元に製造した自動拳銃。当時ブローニングが複数の会社へ元となったパテントを売却したため、FN M1903など類似の設計の拳銃が各国で製造・販売された。
　コルトのモデルは当初4インチのバレルを有していたが、1908年以降は3-3/4インチのバレルに更新された。
　アメリカ軍では、小型軽量の自動拳銃を必要とする航空隊の兵士や将校用のサイドアームとして使用され、M1908は第二次世界大戦中に占領地に潜入するOSS隊員の武装としても使用された。
　また、M1903は日本陸軍将校の間ではブローニング M1910(.32ACPモデル)に次いで購入量が多かった。そのためか古い日本映画に登場することが多い。

　安全装置としてグリップセーフティとマニュアルセーフティを有していたが、暴発事故が多発したため、後期型からはマガジンセーフティも追加されている。

　2015年のショットショーにて本銃が出品され、3500丁の再生産が発表された。ベースはタイプ2の前期型となり、パーカライズ仕上げ・ブルーイング仕上げ・ニッケルメッキ仕上げの3種類がラインナップされている。2019年6月現在でもコルト社のカタログ上に掲載されている。