QCW-05【短機関銃】 †
中国人民解放軍(PLA)がそれまで使用していた79式冲鋒槍や85式微声冲鋒槍を代替する目的で開発された短機関銃。2005年にPLAの次世代短機関銃として発表された。2001年に開発されたQSZ92-5.8自動拳銃と同じ5.8mm×21弾を使用する。 開発は中国南方工業集団公司が所有する建設工業(集団)公司(Jianshe Industries (Group) Corporation)及び人民解放陸軍第208研究所が行った。ブルパップスタイルを採用し、ポリマー素材を多用した外観は突撃銃のQBZ-95に通ずるもので、作動方式はオープンボルト式のシンプル・ブローバックとされた。 「05式微声冲鋒槍」という別名もあるがサウンドサプレッサーは銃身内蔵の一体式ではなく脱着可能となっている。また5.8mm DCV05サブソニック弾が用意された。派生型の「QCQ-05 (05式軽型冲鋒槍)」はサプレッサーが付属しない。 QCW-05/QCQ-05発表の1年後、2006年のミリポルでは警察機関・輸出向けの「JS 9mm(CS/LS2)」が出展された。その名の通り使用弾薬はポピュラーな9mm×19弾に改められている。QCW-05ではリアサイトを兼ねた固定キャリングハンドルがあるのに対し、このモデルでは上面をピカティニーレールとして光学照準器の着脱を可能にしている。またサプレッサーもQCW-05同様に使用できる。なお開発にNORINCOは関わっていないが、JS 9mm(CS/LS2)の輸出には同社も関与している。 PLAでは本銃の5.8mm×21仕様を特殊作戦部隊や偵察部隊、車両搭乗員へ配備している。また、警察機関では9mm×19弾仕様が採用されているが、ブルパップゆえに左撃ちが困難な事、サプレッサー装着時には銃声による威圧効果が損なわれる事などからあまり評価が優れないようで、開発元の建設工業ではコンベンショナルかつボルトホールドオープンを採用した新型のCS/LS7が開発され、QCQ171として制式採用されて中国軍や警察へ配備され始めている。
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