コルト M1851 / Colt M1851 【回転式拳銃】 †
モデル | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
M1851 ネイヴィ | 335mm | 785g | .36口径 | 6 | アメリカ |
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M1860 アーミー | 355mm | 1219g | .44口径 |
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M1861 ネイヴィ | 330mm | 1190g | .36口径 |
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1851年に発売されたコルト社のパーカッション式シングルアクションリボルバー。
1847年に製造されたコルト ウォーカーを海軍向けに小型・軽量化したものという説が有力で、コルト社のパーカッションリボルバーの中では最も売れた銃といえる。
.36口径のM1851はネイヴィ(海軍)、.44口径のM1860はアーミー(陸軍)と呼ばれたが、別にそれぞれの名の軍に制式採用されていた訳ではなく、当時軍用.36(.38)口径の銃は全てネイヴィと、.44口径の銃は全てアーミーと呼ばれていた。アメリカ南北戦争で多く使用され、.44口径のコピーモデルも少なからず生産されたようである。
この銃のシリンダーはニップルを使うため特有な形状をしている。取り外しが容易なため、装弾した予備シリンダーを持ち歩く人もいたという。
M1860アーミーの派生型のひとつには、軽量化のためシリンダーにフルート(溝)が施されたモデルがある。しかし、強度不足によりトラブルが相次いだことからすぐに廃止されたため、非常に希少なモデルとなっている。
幕末のペリー来訪の際、20丁の本銃が献上された記録がある。当時尊王攘夷を唱えていた徳川御三家水戸藩主の徳川斉昭*1にも渡り水戸藩でコピー生産されていたようで、コピーされた本銃が水戸藩の尊王浪士によって持ち出され桜田門外の変で使用された。
1870年代になって金属式薬莢が発明されてからは、これらのパーカッション式をカートリッジ式に改めたコンバージョンリボルバーが作られた。
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