元々は1992年にロバート ロドリゲス監督が24歳のときに制作費7千ドル、撮影日数14日で作ったインディーズ作品。1995年にハリウッドで制作された『デスペラード』は、自身のリメイク作品である。
基本的には、恋人を殺されたマリアッチ(ミュージシャン)が麻薬組織のボスに復讐をするバイオレンスアクションとなっている。
(*)全三部作で構成されているが、これらは全て正式な続編というわけではない(どう考えても矛盾する点が幾つか出てくる)。特に三作目に関しては、二作目のパラレルワールド作品と解釈したほうが良いかも(ストーリー・キャラクターなどの設定を一部利用することにより、別の描き方をした『デスペラード』だろうか?)。
・ストーリー
メキシコの小さな田舎町・アクーナに、黒いギターケースを抱えたマリアッチ(カルロス ガラルド)が、仕事を探してたどり着いた。
同じ頃、刑務所を脱獄したアズール(レイノル マーティネス)が、盗んだ金をひとり占めした昔の仲間、モーリシオ(ピーター マルカルド)の配下を皆殺しにしていた。アズールはマリアッチと同じような黒いギターケースに銃火器を入れ、同じような黒い衣装に身を包んでいた。
手下を殺されたことに激怒したモーリシオは、アズールの行方を追い、町中に黒いギターケースを持った黒服の男を探し出すよう指令を出すのだった―――。
・ストーリー
メキシコ国境の町・サンタ セシリアに、黒いギターケースを下げたマリアッチ(アントニオ バンデラス)が現れた。彼は悪名高いギャングのボスで麻薬王・ブチョ(ジョアキム デ アルメイダ)の命を狙っていた。
ブチョ一味の取引場所であるバーに入ったマリアッチは、手下たちとの壮絶な撃ち合いを繰り広げることに。袖に仕込んである銃を取り出したマリアッチは、瞬く間に一味を片づける。店を出た彼は、つけてきたタバ(ティト ラリヴァ)に腕を撃たれるが、書店主のカロリーナ(サルマ ハエック)に介抱される。
やがてマリアッチは相棒のブシェーミ(スティーヴ ブシェーミ)と町で再会するが、ナイフ使いの殺し屋ナヴァハス(ダニー トレホ)が二人を襲撃しに来る―――。
KP85が袖から出てくるシーンがあるが、そのままでは袖に収まりきれないので、実際はグリップを半分に切ったプロップガンを使用している(袖から出た後は通常の銃を使用している)。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
エル マリアッチ | RDI ストライカー12 | ショートバレル 水平二連ショットガンとの二挺撃ち時もあり 伝説シーンで使用 |
水平二連ショットガン | ストライカー12、KP85との二挺撃ち時もあり | |
スタームルガー KP85 | スリーブガン時もあり 二挺拳銃時もあり 水平二連ショットガンとの二挺撃ち時もあり | |
ウィルディガンズ ウィルディマグナム | スコープ装着 ブチョ狙撃時に使用(発砲無し) | |
AAI M10? | 殺した敵から拝借 (サプレッサーは無し) | |
コルト XM177 | 殺した敵から拝借(弾切れのため発砲無し) | |
IMI デザートイーグル | タボの銃を無理やり発砲 | |
SW M66 | ギターケース内に収納(未使用) | |
USSR マカロフ | ||
アソコ型リボルバー*1 | ||
カロリーナ | 水平二連ショットガン | マリアッチから借用 |
カンパ | ギターケース型マシンガン | 二挺撃ち |
キーノ | ギターケース型ロケットランチャー | 自動装填可能 |
ブチョ | ベレッタ M93R 2nd | 防弾リムジンに向けて発砲 |
コルト M1911 | シルバーモデル | |
IMI デザートイーグル | シュラッグの射殺時に使用 ライト ハンドから拝借 | |
ライト ハンド | IMI デザートイーグル | − |
シュラッグ | IMI デザートイーグル | 発砲無し? |
ザミーラ | ベレッタ M93R 2nd | ブチョの銃を拝借 |
オポーネント (足を折られた人) | LAR グリズリー? | シルバーモデル コンペンセイター装着 |
バーテンダー (チーチ マリン) | SW M66 | サプレッサー装着 集金人の射殺時に使用 |
タバ | スタームルガー KP85 | シルバースライド デザートイーグルとの二挺拳銃時もあり 集金人の射殺時にも使用 |
IMI デザートイーグル | KP85との二挺拳銃 | |
会計士 (ディエゴ サンドヴァル) | ベレッタ M92F | サプレッサー装着 |
AAI M10? | 死んだ仲間の銃を拝借 (サプレッサーは無し) | |
コルト M1911 | 死んだ仲間の銃を拝借 (弾切れのため発砲無し) | |
ベレッタ M92F INOX | 死んだ仲間の銃を拝借(発砲無し) | |
ブチョの手下 | ベレッタ M92F INOX | 発砲無し |
AAI M10? | 放熱サプレッサー装着時もあり | |
コルト XM177 | ダブルマガジン時もあり | |
コルト M1911A1 | サプレッサー装着 | |
IMI デザートイーグル | − | |
ウィルディガンズ ウィルディマグナム | ||
SW M649 | ||
ベレッタ M93R | ||
バーテンダー | レミントン M870 | ストックレス マガジンチューブ延長型 伝説シーンで登場(発砲無し) |
ギャング | AAI M10? | 伝説シーンで登場(発砲無し) |
バーの隠し部屋 | AAI M10? | − |
USSR RPG7 |
・ストーリー
たった一人で、二つの町を始末した男がいる。情報屋・ベリーニ(チーチ マリン)は、酒場でCIAの潜入捜査官・サンズ(ジョニー デップ)にその男の伝説を語っていた。彼は腕利きの殺し屋を捜していた。そしてベリーニが紹介するピストレーロ《拳銃使い》こそが、エル マリアッチ(アントニオ バンデラス)だ。
マリアッチに会ったサンズはこう語る。「マルケス将軍(ジェラルド ヴィジル)がクーデターを起こして大統領(ペドロ アルメンダリス Jr.)を殺す。だが、マルケスに権力は握らせない。奴が大統領を殺した後に、マルケスを殺せ」。
マリアッチは、マルケス将軍に殺された愛妻カロリーナ(サルマ ハエック)と子供の復讐のために依頼を請ける―――。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
エル マリアッチ | エレキベース型マシンガン | グレネードランチャー装着 |
CS97 パトリオット | M1911A1との二挺撃ち時もあり 現実シーンでは敵から強奪 | |
コルト M1911 | パトリオットとの二挺撃ち 伝説シーンで使用 | |
水平二連ショットガン | M1との二挺撃ち時もあり | |
コルト パイソン | 伝説シーンで使用(弾切れのため発砲無し) | |
ウィンチェスター M1 | 水平二連ショットガンとの二挺撃ち 殺した敵から拝借 | |
ベレッタ M92F | 水平二連ショットガンとの二挺撃ち 監禁部屋では敵から強奪(発砲無し) | |
コルト M16A3 | 殺した敵から拝借(発砲無し) | |
カロリーナ | 水平二連ショットガン | マルケスに向けて発砲 マリアッチから借用 |
サンズ | HK USP コンパクト | サプレッサー装着 |
AAI M10? | サプレッサー装着 | |
ベレッタ M92F | アヘドレスの射殺時に使用 殺した敵から拝借 | |
アヘドレス | SW M19 | 2.5インチモデル サプレッサー装着 |
コルト M16 | AFN隊員時に使用(発砲無し) | |
ロレンソ | コルト M1911A1 | スコープ装着 M629との二挺拳銃時もあり |
SW M629 | 破甲弾を使用 M1911A1との二挺拳銃 | |
ギターケース型火炎放射器 | − | |
フィデオ | コルト パイソン | 4インチモデル 二挺拳銃時もあり |
ギターケース型リモート爆弾 | 内部にラジコンが収納されている | |
ラミレス (ジョージ) | コルト ディテクティヴスペシャル | − |
マルケス | コルト パイソン | 伝説シーンで使用(弾切れのため発砲無し) |
コルト M16A3 | 回想シーンで使用 | |
ベレッタ M92F | 部下の射殺時に使用 | |
コルト M1911 | マリアッチとの対決で使用(発砲無し) | |
マルケスの部下 | ベレッタ M92F | − |
HK USP | ||
コルト M1911 | ||
ワルサー P99 | ||
コルト M16A3 | ||
モスバーグ M590 | ||
ウィンチェスター M1 | ダットサイト装着 | |
バリーリョ | ベレッタ M92F | ビリーの射殺時に使用 |
ククイ | SW M629 | 発砲無し |
Dr. グエヴェラ | HK USP | 発砲無し |
バリーリョの部下 | コルト M16A3 | − |
USSR AKM | ||
AAI M10? | ||
HK USP | ||
イントラテック TEC-9 | ||
レミントン M870 | マガジンチューブ延長型 | |
USSR AK47 | サプレッサー装着時もあり | |
モスバーグ M500 | ストックレス | |
CS97 パトリオット | M16のピストルサイズカスタム | |
ウィンチェスター M1 | コンペンセイター装着 ストックレス | |
SW M19 | サプレッサー装着 | |
ベレッタ M92F | 監禁部屋で使用(発砲無し) | |
ワルサー P99 | ||
AFN隊員 | コルト M16 | 発砲無し |
大統領 | コルト M16A3 | マリアッチから渡される(発砲無し) |
官邸の兵士 | コルト M16A3 | − |
メキシコ市民 | コルト M16A3 | 兵士から強奪 |
機銃 | 屋台に差して使用 | |
老婆 | リボルバー | 二挺拳銃 |
■二作目。"¡Mátalo!(殺せ!)"と命令するバーテンダーに向かって:
"Not yet."
(慌てるな)
このセリフの直後、袖から銃を取り出し、激しい銃撃戦へ突入することになる。
■二作目。マリアッチ・バンドが集結し、ライト ハンド率いる手下を乗せたリムジンを前にして:
"Let's play."
(さあ、始めるか)
■三作目。"They certainly would.(条件を飲まないなら、手下がお前を殺すぞ)"と忠告するククイのセリフの後に:
"Then I guess I have no choise...but to kill you all."
(では仕方ない。俺が貴様ら全員を殺すとしよう)
ちなみにこのセリフは、トレーラー(予告編)でも使われている。
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