スタームルガー P85 / Sturm, Ruger P85 【自動拳銃】 †
モデル | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
P85 | 198mm | 935g | 9mm×19 | 10/15/17/20/32+1 | アメリカ |
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P89 | 197mm | 907g |
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P90 | 197mm | 964g | .45 ACP | 8+1 |
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スタームルガー社が1985年に開発した自動拳銃。
元々アメリカ全軍次期制式拳銃を選定するJSSAP(Joint Service Small Arms Program)に出展予定で設計が開始されたが、期間中に完成に至らず同社の参加は叶わなかったという経緯がある。1987年から民間市場で販売が開始された。
ルガーの得意とする特殊アルミ合金をロストワックス製法で成型する手法により、高品質ながら低コスト化に成功している。
1991年に発売開始された改良モデル「P89」ではAFPBが追加、またスチールスライドモデル「KP89」も登場。以降、Kから始まるスチールスライドモデルがラインナップされるようになった。
その品質と性能から人気を博し、その後もそれぞれ.45ACP、.40S&Wモデルの「P90」「P91」、コンパクトモデルの「P93」「P94」や.40S&Wのコンパクトモデル「P944」も登場した。
その後ポリマーフレームを採用したP95も登場したが、このモデルは小規模ではあるものの遂にアメリカ軍への採用を果たしている。
ルガー社の新たなベストセラーとなった製品であったが、安価なため犯罪に用いられることもあり、特に1993年にはニューヨーク地下鉄乱射事件でP89が使用され死者5名・負傷者20名の惨事となった。
人気を反映してか、アメリカのメディア作品では主役級で登場することもしばしばだが、日本ではあまり良いイメージではなく「安物」というイメージが強いようである。
なおモデルガンに「KP85」という名称の製品があるが、前述の通りKモデルの登場はP89からとなっており、実銃には「KP85」という名前のモデルは存在しない。
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