フランス外人部隊 / Légion étrangère †
フランス陸軍所属の、外国人志願兵で構成される部隊。一部で傭兵扱いされることもあるが、れっきとした正規部隊である。
その起源は、1830年のアルジェリア征服戦争でのフランス人兵士の死傷者が余りにも多かった為に、国民の非難を受けることを怖れた政府が外国人部隊の起用に踏み切ったことに始まる。翌1831年にフランス国王ルイ=フィリップの署名により成立した。
将校のほとんどはフランス軍将校であるが、下士官兵や一部将校は外国人志願者であり、フランス市民は外人部隊に志願できないことになっている。
また、外国人志願者は4年間勤務すれば、フランス国籍を取得できる。近年には戦闘で負傷した者は4年を待たずフランス国籍が与えられる。
構成している人間の国籍が多岐に渡るためか、フランス語を話さない(話せない)者から、非常に流暢なフランス語を操る者まで様々な兵士が存在している。日本人の入隊者も数十名ほど存在するという(自衛隊出身者も多いとか)。
なお、外人部隊参加者は出身国に対する戦闘には参加を拒否できる。
具体的な入隊条件は以下の通り。
- 1.年齢制限は17〜40歳(18歳以下の場合、両親の承諾書が必要)
2.いかなる地域・環境においても対応できる身体的条件を有していること
3.身分証明書、パスポート、その他の当該国籍の身分証明書(免許証等)
4.入隊時の契約期間5年間を承諾出来る事
5.仏語は入隊後学習する為、日本語のみの語学力でも入隊可(ただし面接試験は仏語か英語)
6.契約期間中(5年間)に2年間の海外(フランス外)での勤務が義務付けられる
7.当該国籍にて重犯罪歴を犯していない事(殺人・誘拐・放火・婦女暴行等)
外人部隊への参加に際しては本籍、本名を明らかにせず、偽名での参加や名前の変更も認められている。
近年では経歴調査も厳しく行われ、懲役刑を受けた者は参加できないことになっているが、その辺りが緩かったかつては犯罪者が参加することもあった。第二次大戦直後にはナチス武装親衛隊崩れの兵士が参加しており、インドシナ戦争においてはナチスの軍歌が流れたと言う逸話もある。
制式装備 †
外人部隊出身の人物 †
- ■実在の人物
- 斉藤昭彦氏 (退役後イラクで死亡)
- 柘植久慶氏 (作家)
- ■実在の脱走兵
- オカノサザキ (偽名)
- 毛利元貞
- 細川雅人
- ■外人部隊出身の架空人物