H&K MG43(MG4) 【軽機関銃】 †
H&K社により2001年の国際防衛展(DSEI)で発表された新型軽機関銃。ドイツ連邦軍の制式小銃がG36となったことで、分隊支援火器も7.62mm×51弾のMG3から5.56mm×45弾のものに変更されることとなり、その後継銃トライアル参加のため開発された。「MG43」の名称は、H&K社の製品命名ルールからは逸脱しているが、世界的に有名なMG42にあやかったものである。トライアルを経て2003年に制式採用され、「MG4」の制式名が与えられた。 トリガーグループは自社製のG3系列やG36などと同じ操作性のデザインとし、トップカバーにピカティニーレールを標準装備する。G36用のスコープ内蔵型キャリングハンドルに類似したキャリングハンドルが用意されており、既存のG36ユーザーであれば照準操作の訓練は最小限で済むようになっている。また、軽機関銃としては珍しくフォールディングストックを備え、携行や運搬のさい取り回しが良いようになっている。ストックは左側に折り畳みリンク排出口を塞ぐことはないため、緊急時には折り畳み状態からも発砲可能である。 ドイツ連邦軍では制式採用後、2005年から配備開始され、一分隊に二挺を装備する。他にもスペイン、ポルトガル、マレーシアなどで採用されている。 2009年には、ミニミの発展型であるMk48同様に7.62mmNATO弾仕様にスケールアップされた「HK121」汎用機関銃モデルも開発されている。汎用機関銃として現在も使用されているMG3の代替を目指しているようで、MG3の50連ベルトリンクドラムに対応している。公式の製品ではないようだが、デンマークのトライアルに参加した際に布製の100連ベルト入りポーチなども使用される様子が見られた。連射速度は状況に応じて、600発/分、700発/分、800発/分から選択できる。2014年にはドイツ軍の制式機関銃として「MG5」の名称が割り当てられ、それに伴い製品名もそちらに変更された。
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