ARDE MSMC (Modern Sub Machine Carbine) 【短機関銃】 †
MSMC(Modern Sub Machine Carbine)はインドのARDE(Armament Research and Development Establishment)によって2006年に設計されたPDW/短機関銃である。製造はOFT(Ordnance Factory Tiruchirappalli)が行っている。これまで小火器開発があまり活発に見えなかったインドが独自開発したということもあり、それなりの注目が集まっているようだ。 MSMCは、INSAS(インド軍で採用されているAKクローンの突撃銃)を基にしたとされている。元々INSASにはカービンバージョンが用意されるはずだったが、強度不足などの問題が取り沙汰され開発は断念された。とはいえ、依然インドの治安部隊に短機関銃クラスの小型火器の装備は求められていたため、INSASを基に大幅な改修を加えたMSMCの開発でそれに応えることとなった。 公開された時期によって外観には変遷があるが、概ねの特徴としてはウージーのようなグリップ内にマガジンを備えたスタイルで、伸縮式のストックが備えられている。昨今の銃のトレンドに漏れずアンビ化が施されており、コッキングレバーとトリガー上部のセレクターレバーが左右に配置されている。レシーバー上部にはピカティニーレールが備えられており、各種光学照準器を装備出来る。現状ではレーザーサイト一体型のイスラエル製MARSサイトの使用が想定されており、ハンドガード前方にはレーザーのON/OFFスイッチを備える。アイアンサイトはオーソドックスなポスト式のフロントサイトと、前後に倒す事で近距離・遠距離用を切り替えられるフリップ式のリアサイトを持つ。レシーバーはプレススチール製で、グリップ周りとハンドガードはポリマー製となっている。マガジンはプレス製の30連でバナナ形状をしている。 インド軍での試験では少々問題があったようで遅れが生じていたようだが、特殊部隊に(おそらく試験的に)少数が導入されている。主な競争相手はTAR21/X95で、X95をMINSAS弾仕様にコンバートしたライセンス生産モデル・通称"Zittara"が試験運用中である。
このページの画像はWikimedia Commonsから転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。 最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
|