デジニトクマッシ SR-1 / ЦНИИТОЧМАШ СР-1 【自動拳銃】 †
モデル | 全長 | 銃身長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
SR-1M | 195mm | 120mm (4.41in) | 900g | 9mm×21 | 18+1 | ロシア |
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SR-1PM | 200mm | ?mm (?in) | 1000g |
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SR-1(CP-1)は、ロシア軍の制式拳銃であるマカロフの後継として、1990年代に開発されたダブルアクション式の自動拳銃である。デジニトクマッシ(TSNIITOchMash。精密機械製造科学研究所、の意)の銃器デザイナーであるペトロ・セルジェコフが設計を行った。
ボディアーマーを着用した標的や、車両に隠れた標的を狙い撃つことを目的とし、貫通力に優れる新弾薬「9mm×21弾」と合わせて開発された。
作動はショートリコイル方式で、ワルサー P38やベレッタ 92に似たプロップアップ式の閉鎖方式を採用している。フレームは上半分がスチール製、下半分(グリップやトリガーガード)がポリマー製部品で構成されている。安全機構として、グロックタイプのトリガーセイフティ、グリップセイフティ、ファイアリングピン・セイフティを備えてるが、手動で操作できるセイフティは無い。
使用弾薬は、初期はアーマーピアシング弾の「SP-10(7N29)」のみだったが、後にフルメタルジャケット弾の「SP-11(7N28)」、ホローポイント弾の「SP-12」、徹甲曳光弾の「SP-13弾(7BT3)」も使用可能となっている。
結局、SR-1は軍に制式採用されることは無く、代わりに9mm×19弾を使用するイジェメック MP-443が選定されている。しかし、1996年にはFSBをはじめとする同国法執行機関がSR-1を採用。2003年には、改良モデルの「SPS(Samozaryadnyj Pistolet Serdjukova。セルジェコフ自動拳銃、の意)」が登場し、今度はロシア軍にも採用されている。
2016年には、ロシア軍の次期制式拳銃として、現行モデルであるSR-1Mをベースに開発された「ウダフ(Udav。ロシア語で“大蛇”の意)」がトライアルに提出されている。既に採用試験は終了しており、来年にも軍への配備を開始する予定だという。
バリエーション †
モデル | 特徴 |
RG055 (РГ055) | SR-1の原型 |
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RG055S (РГ055С) | RG055の輸出向けモデル 別名:ギュルザ(Гюрза。ロシア語で“マムシ”の意) |
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SR-1 (CP1) | 初期モデル 別名:ベクター([露]Вектор) グリップの形状変更(前後にチェッカリング加工) リアサイトの形状変更 グリップ側面にメーカーロゴが入った マガジンプレートが厚めになった |
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RG060 (РГ060) | SR-1の輸出向けモデル 別名は、RG055Sと同様にギュルザ |
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SPS (СПС) | SR-1の改良モデル グリップの形状変更 トリガーガードの大型化 マガジンリリースボタンの大型化 アーマーピアシング弾以外の弾薬も使用可能になった ロシア軍やFSBに採用されたが、現在は製造されていない |
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SR-1M (СР1М) | SR-1の現行モデル スライドストップ機能の追加*1 グリップセイフティの大型化 |
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SR-1MP (СР1МП ) | 後付け式のピカティニーレールキット*2を取り付けたモデル QDタイプのサプレッサーが装着可能 |
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SR-1PM (СР1ПМ) | 作動方式をシンプルブローバックに変更したモデル フロントセレーションの追加 |
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ウダフ (УДАВ) | ロシア軍の次期制式拳銃になる予定 ベースとなっているのはSR-1M |
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