USSR RPD / СССР РПД 【軽機関銃】

RPD
全長重量口径装弾数発射形式製造国
1037mm7.40kg7.62mm×39ベルトリンク給弾
100(弾薬ドラム容量)
Fソビエト

 第二次大戦後半、ソビエト連邦で開発された分隊支援火器相当の軽機関銃
 RPDはRuchnoi Pulemet Degtyareva(デグチャレフ式手持ち式機関銃)の略。1944年に、ヴァシリ・A・デグチャレフによって設計された。大戦末期には生産準備が整えられていたものの、制式化されたのは戦後の1948年になり、生産が実際にスタートしたのは1953年になってからのことだった。

 使用弾薬にはSKSAK47と共用可能な、当時最新の弾薬である7.62mm×39弾を採用している。機関部はDPMの設計をそのまま流用し、撃発はオープンボルト。ロングストローク・ガスピストン式のガスオペレーションで作動し、同じくデグチャレフ設計のDP機関銃シリーズと同様のフラッパー・ロックによって薬室を閉鎖する。射撃はフルオートのみだが、銃身の即時交換ができないことから、銃身過熱による劣化を抑えるためフルオート射撃は間欠的に行うよう射手には指導された。
 給弾にはベルトリンク方式を採用し、非分離式ながらも50発で分割されている専用メタルリンクを採用した事で、排出されたリンクが嵩張る問題をある程度ながらも軽減している。また、旧主力小銃弾であった7.62mm×54R弾と違い、新型の7.62mm×39弾がリムレスとなったことから、ドイツのMG34MG42と同様のプッシュ・スルー式のシンプルなベルト給弾を採用でき、軽量でコンパクトな機関部を実現している。

 しかし、第二次大戦中に設計されたRPDは、SKSは勿論、後に登場するAK47など、主力歩兵銃とのマガジンの共用などは当然、想定された設計ではなかったことから、1960年代にはAKMをベースにマガジンの共用可能なRPKが、後継として作られる事になる。

 ソ連に限らず東側諸国の多くでも分隊支援火器として採用されており、いくつかの国ではライセンス生産も行われていた。これらの国から中東やアフリカなどへ輸出や供与された量も多く、イランでは近代化改修が行われるなど未だ現役である。他に独自改修を行ったのは、光学照準器ダブテイルマウントを追加したポーランド、自国人の体格に合わせてバイポッドの長さを短くしベルトリンクを25発ごとの分割にしてより嵩張り難くした中国などがある。
 北朝鮮では、本銃をライセンス生産した62式というモデルを同国軍に配備していた。現在はPKクローンの73式へ更新されている。

登場作品ジャンル使用者備考
96時間 レクイエム項目参照
EDEN漫画レティア・アレテイア
アヴァロン項目参照
ヴァンパイヤー戦争小説リリパッド1巻
オペレーションG.G.項目参照
キャット・シット・ワン項目参照
ゴーストリコン2項目参照
コンビニDMZ項目参照
コール オブ デューティ4: モダン・ウォーフェア項目参照
コール オブ デューティ: ブラックオプスII項目参照
コール オブ デューティ ブラックオプス コールド・ウォー項目参照
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア2項目参照
シェルショック項目参照
ストリートファイター項目参照
砂ぼうず項目参照
スプリンターセル カオスセオリー項目参照
スワガー・サーガ項目参照
ソルジャー オブ フォーチュン2ゲームジョン・マリンス車載
ダーウィンズゲーム項目参照
ティアーズ・オブ・ザ・サン項目参照
ドールズフロントライン項目参照
バトルフィールド ベトナム項目参照
ヒットマン(映画)項目参照
ブラック・ラグーン項目参照
マーセナリーズ項目参照
マックス・ペイン3項目参照
マッドマックス 怒りのデス・ロード項目参照
山猫は眠らない2項目参照
ヨルムンガンド項目参照
レインボーシックス項目参照
ワンスアンドフォーエバー項目参照

このページの画像はシカゴレジメンタルスから転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。

外部リンク

Degtyarev RPD ムービー


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • PMCとかは使わないが ゲリラとか民兵は割りと使ってるイメージが -- 2016-01-11 (月) 21:55:35
  • つか重たいねこれ -- 2016-01-11 (月) 21:56:08
  • 当時の機関銃なら軽い方じゃないかな? -- 2016-01-11 (月) 22:00:01
  • 当時っていうか今の基準で言ってもミニミより軽いし大分軽い方だと思うけどな・・・他の国に流れた分が多いのか中東の戦場では全然見掛けないね。まぁPKの方が優秀なんだろうけど。 -- 2016-01-11 (月) 23:22:01
  • 中東の戦場は中南米や東南アジアみたいなジャングルではなく、開けた地帯だから射程の短いこいつよりPKの方が好まれるんじゃないかな? -- 2016-01-13 (水) 12:31:24
  • こいつのストックとハンドガードを樹脂にして5.56mmや5.45mm弾の分離式のリンクに改めればSAWとしてはそれなりに優秀なものになりそうな気もするけどな…軽いし、細身でコンパクトだし、ソ連・ロシア製だから信頼性が高くて低コストで作れそうだし… -- 2016-01-13 (水) 14:00:48
  • DSAから口径は変わってないけど、樹脂化と短銃身化を施した近代化モデルは出てるよ。まぁでもなんかダストカバーが装填中しょっちゅうどっかに引っ掛かるとか結構使いづらいんだそうな・・・AK自体がタフでドラムマガジンもあるし、あえてこれを使うという事は無いんじゃない。最近のウクライナ紛争でもAK74用の5.45mmのドラムマガジンをどこからか調達して使ってたし。 -- 2016-01-13 (水) 17:26:48
  • AK74のドラムマガジンって公式ではなかったんだよな? 少なくとも東欧ではこいつは完全に時代遅れだわ アフリカや東南アジアの武装勢力が使ってるイメージだな -- 2016-01-13 (水) 19:57:00
  • 映画『デルタ・フォース』第1作では、テロ組織のジープやピックアップ・トラックに搭載されて、使用された。 -- 2018-06-11 (月) 23:23:09
  • テレビアニメ「ダーウィンズゲーム」の3話から登場。前坂隆二が所持。3話では主人公へ向けた際にジャムが発生し、それを解決するシーンがあるのみで発砲シーン無し。4話で前坂隆二が発砲ある他、須藤要が触り、彼の能力によって生成されたものを須藤要自身が発砲の他、イメージシーンで氏名不明の刀鍛冶が持つシーンあり(発砲無し)。1話からのオープニングで前坂隆二が発砲、同左のキャラがエンディングで所持(エンディングでは発砲無し)。 -- 2020-03-24 (火) 01:58:12
お名前:

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS