モロト ヴェープル12 / Molot Vepr12 【散弾銃】 †
| モデル | 全長(銃床折畳時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
| VPO-205-00 | 977(727)mm | 3.9kg | 12ゲージ | 4/5/8/10 | S | ロシア |
| VPO-205-01 | 1117(867)mm | 4.1kg |
| VPO-205-02 | 1227(977)mm | 4.15kg |
| VPO-205-03 | 867(617)mm | 3.8kg |
| VPO-205-04 | 1070mm | 3.75kg |
| VPO-205-04-06 | 1070mm | 3.5kg |
2003年にモロト社で開発されたセミオートショットガン。
サイガ12のようなAKベースのショットガンだが、モロト社がRPKを製造している関係からかレシーバーに使用されている鋼板の厚みや補強構造などがRPKに拠って作られているのが特徴。ハンドガードもRPKに近いものが装備されており、見た目的にはサイガ12よりRPKやさらにその原型であるAKMに近い。
サイガ12の後発製品だけあってか、真っすぐマガジンを装着できる*1マグウェルにアンビセーフティ、ボルトキャッチとボルトリリースなどサイガにはない装備も備えている。なおボルトリリースはトリガーガード内にあり、グリップから手を放さずにリリースが可能。
マガジンは装弾数4発、5発、8発のいずれかのボックスマガジンが付属するが、オプションとして10発マガジンも別売されている。またサイガ12用マガジンも装填可能なため、サードパーティメーカーが本銃用のみならずサイガ12用として製造販売している各種のボックスマガジンや、より大容量のドラムマガジンも使用可能となっている*2。
ストックは左方向へ折り畳み可能なチークピース付きパイプ型のスケルトンストック。なお、AKMタイプやサムホールタイプの固定ストックのモデルも存在している。
各種光学照準器も装着可能で、機関部の上部を覆うダストカバーにはピカティニーレールが設けられている。旧来のAKシリーズではダストカバーの固定が強固でないため、各種の照準器を装着するには、レシーバーの左側面にマウントレールを設け、そこからダストカバーの上までアームを伸ばした先に直接、あるいはレールを介して装着するのが一般的だが、ヴェープル12ではダストカバーの前端をヒンジでトラニオンブロックと固定することで、特殊な形状のマウントを使用せずダストカバーに照準器を装着しても射撃精度を損なわないようになっている。
ガス規制子もサイガ12と違いがあり、ヴェープル12は固定式規制子となっている*3。
ロシア製の銃器ながら、フランス国家警察のRAID*4が使用していることが確認されている。
ウクライナで開発されたAKベースのブルパップ式アサルトライフルも同名(Vepr)だが、無関係である。
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