これらのキーワードがハイライトされています: S&W M27 "ザ・357マグナム" / S&W Model 27 "The .357 Magnum" 【回転式拳銃】 †
スミス&ウェッソン社が開発し、1935年に.357マグナム弾と共に、「ザ・357マグナム」の名でデビューした回転式拳銃。元は受注生産のカスタムガンであり、1939年までは購入時にレジストレーション(登録)を兼ねた証明書をS&Wから発行してもらうことができたため、コレクター間で呼ばれている「レジスタード・マグナム」の名でも知られる*1。 高威力の.357マグナム弾を使用する拳銃だがM29と同じNフレームを採用しているため、よほどのことがない限りKフレームのM19のように破損したりはしない。1950年代前半までは、アメリカ唯一の市販マグナムリボルバーであったため、かなり重く高価な拳銃ではあったが、警察官から一般市民まで、広く多くのユーザーを獲得した。 1954年には、M27の廉価版である「M28」が登場した。手間暇の掛かるポリッシュ工程を省略し、マット仕上げとしたモデルで、1957年にM28と改称されるまで「ハイウェイパトロールマン」の名称で販売されていた。M27よりも手頃な価格とあって、アイダホ州警察を始め、アメリカの各州警察で採用された。その名にもふさわしくフロリダ・ハイウェイパトロールもM28を採用している。 変わったモデルとしては、近年登場したM&P R8がある。パフォーマンスセンター製のM327 TRR*2にアンダーマウントレールを成形したバレルを備えたモデルで、SWATのシールドマン(盾持ち)向けに設計された。「自動拳銃では盾と同時に構えた際、スライドと盾が干渉して動作不良を起こす」という声に答えたもの。 ちなみに旧MGCから発売されていたモデルガン「ハイウェイパトロールマン 41マグナム」は、その名に反してM27を模した製品で、銃刀法の改正で金属製モデルガンが売買・所持共に禁止された翌年の昭和47年に、プラスチック製のモデルガンとして発売されたものである。やはり旧MGC製のローマン2インチと共に、刑事ドラマによく出てくるプロップガンとして活躍した。なお、MGC製のハイウェイパトロールマンとは別に、コクサイから「M28ハイウェイパトロールマン」の名称でモデルガンが販売されていたが、MGC製ハイパトと構造が酷似しており、実銃に則した名称ながら明らかなデッドコピーであった。
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