KBP PP-2000 / КБП ПП-2000 【短機関銃】 †

　ロシアのKBP社が開発した短機関銃。2004年にモスクワで初公開された。

　作動方式はブローバック。銃本体はポリマー素材を多用して軽量に作られている。フォアグリップとしても使用可能な大型のトリガーガードが特徴的である。使用弾薬は通常の9mmパラベラム弾だが、同一寸法のロシア製アーマーピアシング弾7N21、7N31を使用可能である。この弾薬は距離30mで8mmの厚さのスチールプレートを貫通する性能を持っており、小型ながらボディアーマーに対する貫通力を持つ個人防衛火器(PDW)のような運用が可能となっている。

　レシーバー上部にはピカティニーレールを備え、光学装備を装着することが可能なほか、サプレッサーも装着可能。また、フォアグリップ部の空洞には専用のタクティカルライトを挿し込んで固定する事が出来る。コッキングレバーはバレル上部に露出しており、左右どちらからでも操作できる。
　また珍しい特徴として、フォールディングストックを装着していない場合はマガジンを本体後部に挿入しストックの代わりとして使用できるようになっている。

　ロシア内務省特殊部隊で使用されているほか、アルメニアの特殊部隊でも使用されている。