モデル | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
QSZ92-9 | 190mm | 760g | 9mm×19 | 15+1 | 中国 |
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QSZ92-5.8 | 190mm | 760g | 5.8mm×21 | 20+1 | |
NP42 | 190mm | 760g | 9mm×19 | 15+1 | |
NP42 Mini | 160mm | 640g | 9mm×19 | 7+1 |
中国の国営236廠(長風機器廠)が開発した中国初のポリマーフレーム自動拳銃。製造は同じ中国兵器装備集団公司傘下の建設工業集団有限責任公司でも行われている。
中国の軍・法執行機関で使用されていた54式拳銃や64式拳銃、77式拳銃の後継となる制式拳銃として開発され、1998年にQSZ92 (92式手槍) として採用された。現在、中国軍の他、バングラデシュの軍隊と警察へも配備が進んでいる。
ピストルカービンキットやコーナーショットに組み込んで運用される事もある。
撃発は露出ハンマー式で、ロータリーバレルロッキングとショートリコイルで作動。トリガーはダブル・シングルアクション兼用。マニュアルセイフティはアンビタイプで、デコッキングレバーを兼ねる。ロータリーバレルロッキングを採用している点などを除けば、軍用拳銃としてはオーソドックスな手堅い設計となっている。
使用弾薬には世界標準ともいえる9mm Para (9mm×19)弾を採用している。ただし世界的に一般的な9mm弾でも中国で制式弾薬となっているDAP92式9mm普通弾は長い有効射程と高い貫通力を持つスチールコア(鉄製の弾芯)を採用している*1。また後述する中国独自の5.7mm×28弾というボトルネック形状の薬莢を持つ弾薬を採用した仕様もある。
このほか、フレーム側の機構を全てスチールプレス製のインナーフレームに収めてコンポーネント化し、整備性を高めている点や、アクセサリーレールをたわみやすいポリマーフレームではなく、前方に露出させたインナーフレーム側に設けている点など、優れた設計も見られる。
ラインナップには、アクセサリーレールを一般的なピカティニーレール化したQSZ92Gの他、2001年に完成した中国独自の5.8mm×21弾を使用し、作動方式をディレード・ブローバックとした「QSZ92-5.8(92式5.8毫米手槍)」が存在する。この5.8mm×21弾はベルギーのFN社製P90とファイブセブンで使用される5.7mm×28弾に似たボトルネック形状の弾丸である。しかし、弾薬を共通する短機関銃として開発された05式微声沖鋒槍が不評だった事もあってかこの弾薬はあまり普及しなかった。
2021年には新たな改良型としてスタンダードモデルのQSZ92A、コンパクトモデルのQSZ92B、サブコンパクトモデルのQSZ193が公表され、軍や武警などに配備が始まっている。いずれも9mm Para (9mm×19)弾を採用しており、アクセサリーレールをピカティニーレール化、スライドのセレーションを前半部にも追加、スライドリリースのアンビ化がされている。またQSZ193は撃発をストライカー式とした事でハンマーレスとなっている。
また、QSZ92-9の輸出モデルとして「NP42」及び「CF98」とそのサブコンパクトモデルである「NP42 Mini」「CS/LP5」及び「CF07」、QSZ92Gと同様にアクセサリーレールをピカティニーレールとした「NP42」*2及び「CF98A」が開発販売されている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
BUGS LAND―箱舟のトリトン― | − | − | 項目参照 |
TOUGH 龍を継ぐ男 | − | − | 項目参照 |
蟻の王 | 漫画 | ヤンヤンの部下 | − |
ウルフ・オブ・ウォー | − | − | 項目参照 |
オペレーション・フラッシュポイント | − | − | 項目参照 |
空母いぶき | 漫画 | 中国人民解放軍兵士 | − |
ゴルゴ13 | − | − | 項目参照 |
太陽の黙示録 | − | − | 項目参照 |
ドールズフロントライン | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド2 | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド2 モダン・コンバット | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド 4 | − | − | 項目参照 |
レインボーシックス シージ | − | − | 項目参照 |
ブラックハット | 映画 | チェン・ダーワイ大尉 | 埠頭での銃撃戦で使用 |
ブラッドバス | 小説 | 武警隊員 | − |
猟犬 | 小説 | 相良剛一 島袋輝樹 | 植村と田沼もサイドアームとして所持 |
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