オートマグ / Auto Mag 【自動拳銃】 †
1969年にアメリカ・カリフォルニアの銃器デザイナーのハリー・サンフォードによって開発された、世界初のマグナム弾自動拳銃。 1966年に開発がスタートしたオートマグは、リボルバーに比べ部品数が多く、構造強度では不利な自動拳銃でありながら、強力なマグナム弾の発射に耐え得る強度と信頼性が企図された。銃の主要素材には、サンフォードらが手掛けたプロトではクロモリ鋼が用いられたが、最終的に耐食性と高熱耐性に優れたステンレス鋼が採用された。作動は自動拳銃としては一般的なショートリコイルながら、銃身が揺動するティルトバレルロックではなく、直線動作する銃身とロータリーボルト式のロッキングが採用された。 その後オートマグ社はトーマス・オイル社に買収され、その子会社TDE(Trade Deed Estates)としてオートマグの生産を継続した。後にサンフォード自身も資産を回復し、OMC(Ordnance Manufacturing Company)社やAMT(Arcadia Machine&Tool)社を設立して販売再開するが、1982年には生産を終了。この年までの生産数はおよそ9,000挺であった。 1996年にサンフォードが死去した後も根強いファンによるパーツの需要があったため、息子のウォルター・サンフォードの管理によりパーツの供給が継続。2006年以降はハイスタンダード社により製造権が部分的に購入されたが、生産は限定的なものに留まった。
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