AMT バックアップ / AMT Back Up 【自動拳銃】 †
1980年代後半にAMT社から発売された小型自動拳銃。
ハンマーレス、ピンのはめ込みによる組み立て、約2.15mmの溝によるオープンサイト、全体的に丸みを帯びたデザインなど、取り出し時の引っ掛かりを極力抑え、緊急時に速射できるよう設計されている。ファイアリングピンセーフティや、装弾の有無を確認する点検窓などの標準的な機構も備えており、全長が短いにも拘らず命中精度に関しての評判も悪くない。
.380ACPモデル以下がスモールフレーム、それより大きいものはラージフレームを使用している。様々な口径があるが、コンパクトさを追求した.380ACPモデルと、一撃で相手を無力化する.45ACPモデルが人気だった。
難点はAMT社らしく、総ステンレススチール製で護身用には重いこと。また、ピンで組み立てられているため分解には手間が掛かり、メンテナンス性も悪い。
当初は.22LR・.380ACP・.45ACPのシングルアクションオンリーモデルのみで、トリガーガード後方にマニュアルセイフティと、グリップ後方にグリップセーフティが設けられていた。
その後1992年に発売されたダブルアクションオンリーモデルではセイフティが廃され、トリガーの形もダブルアクション用の一般的な物に変更されている。同時に、様々な弾薬に対応した各モデルも次々と発表されていった。
しかし1990年代後半に、軽量で信頼性の高いグロック 26シリーズが登場したため、サブコンパクトの地位を失ってしまった。
尚、.380ACPマガジンにおいて、フィンガーエクステンションが付いていないタイプは装弾数が1発増える。
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