FBラドム MSBS "ラドン" 【突撃銃】 †![]()
MSBS(Modulowy System Broni Strzeleckiej:モジュラー火器システム)ライフルはポーランドにおいて同国陸軍の次世代ライフルとして2007年から開発中の突撃銃。愛称はラドン(Radon)。開発はワルシャワのWAT(軍事技術アカデミー)とFBラドム社*1が合同で行っている。 作動方式はショートストロークのガスピストンを用いたガス圧利用方式で、手動操作のガスレギュレーターが備えられている。アッパーレシーバーはアルミ合金製で、ストックやグリップ部などは樹脂製となっている。排莢方向は左右のスイッチが可能、セレクターやチャージングハンドルはアンビ仕様となっている。ピカティニーレールやSTANAGマガジンが採用されており、NATO規格の各種アクセサリとの連携が可能となっている。 組み替え可能なモジュールは、一般的なライフル形態のK(Klasyczny:クラシック)モデルと、ブルパップ形態のB(Bezkolbowy:ブルパップ)モデルをベースとして、ヘビーバレルを装備した軽機関銃モデルや、高精度バレルと2ステージトリガーを装備したマークスマンライフルタイプ、10インチ銃身を装備したカービンモデルなどに換装可能である。専用のサイドスイング式アンダーバレルグレネードランチャーも用意されている。 2015年には現行制式のベリルの追加調達があり、導入は遅れるものと見られていたが、2017年にはポーランド軍への正式な大規模納入が開始。またこれと同時に、正式な製品名となるものか不明であるが、ナチスドイツのポーランド侵攻に機甲化師団で対抗し、初代国内軍司令官ともなったポーランドの国民的英雄であるステファン・ロヴェツキ将軍の渾名、「グロート(Grot、ポーランド語で穂先の意)」の愛称が新たに付けられている。
このページの画像はウィキメディアコモンズから転載しています。
転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照
|