ロミオ&ジュリエット / Romeo + Juliet
1996年、アメリカ映画
監督:バズ・ラーマン
・ストーリー
モンタギュー家とキャピュレット家―――2つの家系がいがみ合う、花の都≪ヴェローナ・ビーチ≫。両家が引き起こす騒動は後を絶たず、警察署長プリンス(ボンディ・カーティス-ホール)の怒りは頂点に達していた。
モンタギュー家の御曹司ロミオ(レオナルド・ディカプリオ)は虚しい日々を過ごしていたが、ある夜の仮面舞踏会で運命的な出会いを果たす。その相手はジュリエット(クレア・デーンズ)といい、何と敵対しているキャピュレット家の令嬢だったのだ。だが2人の愛はより一層深まるばかり。その後、ロレンス神父(ピート・ポスルスウェイト)やジュリエットの乳母(ミリアム・マーゴリーズ)といった良き理解者の協力もあって、小さな結婚式を挙げるまでに至った。
そんな幸せを余所に、ロミオの親友マキューシオ(ハロルド・ペリノー Jr.)が、ジュリエットの従兄弟ティボルト(ジョン・レグイザモ)とのケンカで命を落としてしまう。親友を失ったロミオは怒りに我を忘れ、ティボルトに復讐を果たす。それが2人の恋人にとって、破滅を意味するものだとも知らずに―――。
・作品解説
ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲『ロミオとジュリエット』の設定を、現代風にアレンジした映画作品。
登場人物の名前やストーリーなどは基本的に原作のままだが、本作では現代を舞台とし、両家とも銃を使って闘う。但し、銃はすべて剣の名称を冠しており、劇中の原語台詞はすべてシェイクスピアの原作そのまま。「剣を抜け!」といって銃を抜くなど、銃という言葉そのものが出てこない、一種のファンタジーとなっている。
また、本作のプロップガン製作を担当したのは、カナダ・トロントでステージガン会社を営むチャールズ・テイラー氏によるものである*1。
スライドには剣の名称の刻印、トリガー・ハンマー・セイフティなどのパーツは金メッキ加工されている。また、ランヤードリングに十字架のキーホルダーを付けたり、マガジンエンドに両家の紋章をあしらうなど、小粋な演出も確認できる。