これらのキーワードがハイライトされています:MD SMAW マクドネル・ダグラス Mk.153 “SMAW” / McDonnel Douglas Mk.153 SMAW【多目的ロケット発射器】 †
マクドネル・ダグラス社が、IMI社のB-300対戦車ロケットランチャーを元に開発した多目的ロケット砲。『SMAW』とは『Shoulder-launched Multi-purpose Assault Weapon』の略。1984年にアメリカ海兵隊でMk153 Mod 0として制式採用された。現在はTDS(Talley Defence Systems)社で製造されている。 他に特徴的なのは照準システムで、通常のスコープなどの他に、6連発の『スポッティングライフル』を装備している。これは言わば『試射用』のライフルで、射手は狙いをつけて、まずこのライフルを発射。命中を確認した後でメインのロケットを発射するという、原始的だが確実な照準方法である。古くから戦車の主砲脇に装備された同軸機銃などがこの役割を持っていたが、個人携行の火器では珍しい。 近年ではMk153 Mod 2が登場している。Mod2ではスポッテングライフルの代わりにレーザーレンジファインダーとサーマルサイト機能を併せ持つ電子照準装置(MBS)を装備し、重量を5.9kgまで軽量化されている。MBSは取り外し可能で、MBS抜きにすると本体重量は僅か3.9kgとなる。 海兵隊でのカールグスタフM4(M3A1)の制式採用に伴い、Mod2への改修と共に段階的な廃止が予定されている。 なお、アメリカ陸軍においてもSMAWを流用した使い捨て式のバンカーバスター、M141 BDM(Bunker Defeat Munition)が採用されている。通称SMAW-Dとも呼ばれ、DはDisposable=使い捨てを意味する。M72 LAWとよく似た特徴を持ち、発射直前にランチャーを引き延ばす機構を持ち、またピストルグリップやスコープを装備せず、専用のアイアンサイトとランチャー側に装着されたボタンによって発射する。弾薬はSMAWと同じHEDPが装填されている。
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