フェイス/オフ / Face/Off †1997年、アメリカ映画
監督:ジョン・ウー
・ストーリー トロイ逮捕も束の間、トロイは逮捕直前に何処かに細菌爆弾を仕掛けていた事が判明。そこで爆弾の所在を知るトロイの弟――ポラックス――を尋問するも、兄以外には心を開こうとしない。刻一刻と迫るタイムリミットに焦るアーチャー達は、非常の策とも云うべき案を決行する。それは、トロイの事を知り尽くしているアーチャーに、憎むべくトロイの顔を剥いで(Face/Off)移植。アーチャーがトロイになりすまして、ポラックスが収監されている刑務所に極秘潜入するというものだった。 なんとかポラックスに接触して爆弾の所在を突き止めたのも束の間、檻の外では恐るべき事件が発生していた。意識不明だったトロイが突如覚醒。保管されていたアーチャーの顔を自分に移植させた後、事実を知る者を全員抹殺。自らアーチャーになりすまし、アーチャーをトロイとして永久に刑務所に収監させようとしたのだ。驚愕するアーチャー。これまでの裏世界事情を生かして次々と事件を解決してゆき、FBI長官の椅子を狙うトロイ。悩んだ末、アーチャーは刑務所を脱走。かつてトロイの物だった組織に身を寄せ、顔を取り戻すべくトロイと対決(Face/Off)してゆく。 ・作品解説 セットではない、本物の滑走路での中型ジェット機と捜査車輌とのチェイスシーンやスローモーションの多様、火花による演出など、その後の作品(俗に言うジョン・ウー節)を決定つけた作品でもあるが、実際のテーマは『自分自身の証明』という哲学的なもの。親子や家族、そして兄弟や恋人といった人間ドラマをも扱うが、撃ち合いの激しさもまた特徴である。 なお、それ以降の作品に見られる『空中を白い鳩が舞うイコール銃撃戦』という方程式はこの作品から見られる傾向である。
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