カプコンの人気ゾンビゲーム『バイオハザード』の実写映画化作品。現在3作品が制作されている。
原題は、海外版バイオハザードのタイトル名「Resident Evil」となっている。
続編「Resident Evil: Afterlife」の製作も決定しており、引き続きミラ・ジョヴォビッチが主演となる予定。
2009年後半にも撮影を始め、2010年9月に公開を予定している。
・ストーリー
アメリカ中西部の工業都市ラクーンシティ。ここは複合企業≪アンブレラ≫社の出資によって成り立っており、町の至る所に同社の関連施設が存在、多くの住民が何らかの形でその業務に携わっている。まさに”会社の所有物”とも言える都市だ。
数ある施設の中でも最大規模のものは、ラクーンシティ地下に秘密裏に建造されているバイオ部門を専門とする巨大研究施設≪ハイブ≫。そこでは常時500名以上のスタッフが、公表できないB.O.W.(有機生命体兵器)の研究・開発を行っている。
しかし、何者かの陰謀で開発中の「T-ウイルス」が奪取され、最悪な事に施設内でバイオハザードが発生してしまう。事態を重く見たハイブの中枢であるマザーコンピュータ≪レッドクイーン≫は、二次災害を防ぐため施設を完全隔離し、全職員をハロンガスにより殺害する。
アンブレラ社はハイブで発生した事態を収拾するため、ワン(コリン・サーモン)隊長率いる特殊部隊*1の派遣を決定。ハイブの入り口を守る現地工作員アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)と接触する隊員たちであったが、何故か彼女は記憶を失っていた。一刻を争う事態のため、記憶喪失状態の彼女を連れてハイブへと潜入するのであった―――。
・作品解説
主に『バイオハザード2』の設定を下敷きにしつつも、ゲーム版のキャラクターは一切登場しない。なかでも映画オリジナルキャラクター・アリスが主人公となっているのが最大の特徴。
ハイブの全てを司る人工頭脳レッドクイーンは施設内の人物を体温で感知。彼らが所持している銃火器は監視カメラを通じ、武器IDスキャンを行っている。だが、隊長・ワンのG36Kだけは、何故かMP5K?と誤認識している。
ちなみにタイトルロール時のナレーションは、G-ウイルスの開発者ウィリアム・バーキン(ジェイソン・アイザックス)博士が喋っている。彼自身、映画本編には登場しないのだが……。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
アリス | ベレッタ M92FS INOX | ゾンビ化した警備員から奪う |
スプリングフィールド 1911 | レインから借用 DVDジャケット時にはSW M5906との二挺拳銃 | |
ハイスタンダード K120 | 木製ストック 無人のパトカーから拝借 (ポンプアクションさせるだけ) | |
HK G36K | AG36装着 各種スチール写真で所持(ワンの銃?) | |
マット・アディソン | スプリングフィールド 1911 | 冒頭で所持している銃も同じモデル? レインの銃 |
スペンス・パークス | スプリングフィールド 1911 | アリスが置いた銃を強奪 |
ジェームス・シェイド ”ワン” | HK G36K | AG36装着(未使用) ストックレス 発砲無し |
スプリングフィールド 1911 | サイドアーム(未使用) シルバーモデル | |
レイン・オカンポ | HK MP5K? | ダットサイト装着 ダブルマガジン仕様 |
スプリングフィールド 1911 | サイドアーム 3ホールトリガー シルバーモデル | |
チャド・カプラン | タウルス M431 | ステンレス、3インチモデル |
J.D. サリナス | HK G36K | ストックレス |
SW M5906 | サイドアーム | |
衛生隊員 | ワルサー P99 | 発砲無し |
アンブレラ社特殊部隊員 (その他) | HK MP5K? | ダットサイト装着 ダブルマガジン仕様 発砲無し |
ワルサー P99 | サイドアーム(未使用) | |
− | HK MP5KA4? | 屋敷の引き出しに収納(未使用) |
ハイブの警備員 | ベレッタ M92FS INOX | ゾンビ化している為、未使用 |
・ストーリー
複合企業≪アンブレラ≫社は、バイオハザードが発生したハイブの実態調査のために、再び部隊を送り込もうとしていた。しかし、ハイブ入り口にまで侵食していたT-ウイルスの脅威が隊員たちを襲う。これまでレッドクイーンの判断で隔離されていたT-ウイルスであったが、彼らの失態によりラクーンシティ全域で大規模なバイオハザードが発生してしまう。この世の地獄と化した町は、至る所でゾンビによる被害が続出し、逃げ惑う人々で溢れかえることに。
報告を受けたアンブレラ社はいち早く都市を封鎖し、唯一の出入り口レイベンズゲートで検問を実施。また同社の私設部隊≪U.B.C.S.≫が町中のゾンビの掃討作戦を行うが、圧倒的多数には敵わず一人また一人と死者の渦に飲み込まれていく。
一方、ラクーン市警・特殊部隊≪S.T.A.R.S.≫隊員のジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)は、同僚らと脱出手段を探すため一時教会を訪れるが、3体のリッカーの襲撃を受けてしまう。絶体絶命の危機かと思われたその時、バイクに乗ったアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)がステンドグラスを突き破って現れるのだった―――。
・作品解説
主に『バイオハザード3』の設定を下敷きにしつつも、ゲーム版とは異なる設定が幾つか見られる。下記は設定変更の一例である。
・ラクーンシティの封鎖担当が(ゲーム版の)米陸軍と州軍から、アンブレラ社直属のCSA*2に変更
・U.B.C.S.のアサルトライフルが、M4A1からガリルMARとタボールAR21に変更
・S.T.A.R.S.の意味が「Special Tactics and Rescue Squad」となっている*3
(ゲーム版では「Special Tactics and Rescue Service」)
・ラクーンシティの滅菌作戦に使用されるミサイルが、「新型ミサイル(燃料気化爆弾)」から「戦術核ミサイル」に変更*4
……他多数
また、本作のプロップガン製作を担当したのはチャールズ・テイラー氏によるものである。彼は映画『ロミオ&ジュリエット』で特異なステージガンを製作している。
ちなみに終盤、市庁舎屋上にいるCSAの狙撃手は、監督のアレクサンダー・ウィットである(カメオ出演)。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
アリス | ハイスタンダード K120 | 前作の映像で所持(発砲無し) |
パラ オーディナンスP14 | 二挺拳銃 フレムリンズ払い下げ品店から拝借 | |
HK MP5K? | クロームメッキボディ 二挺撃ち | |
モスバーグ M590 | ピストルグリップタイプ 発砲は教会での戦闘時のみ | |
ベレッタ M92F | CSA隊員の銃を使用 | |
ジル・バレンタイン (S.T.A.R.S.隊員) | SW M5946 | 教会でM629との二挺拳銃時もあり |
SW M629 | マッケンジーの銃を拝借 教会でM5946との二挺拳銃 | |
ベレッタ M92F | バックアップガン 後半ではCSA隊員の銃を使用か? | |
IMI ガリルMAR | カルロスから持たされる(発砲無し) | |
ペイトン・ウェルズ (S.T.A.R.S.隊員) | ベレッタ M92F | 教会で使用 |
ライアン・ヘンダーソン (S.T.A.R.S.隊員) | ベレッタ M92F | ウエストウッド映画館で所持 |
モスバーグ M590 | L.J.に渡そうとする | |
S.T.A.R.S.隊員 | HK MP5A3? | ダットサイト装着型もあり フラッシュライト装着型もあり |
シグ SG552 | フォアグリップ装着 フラッシュライト装着 | |
サコー M60 | 市街地での銃撃戦で使用 | |
AI アークティクウォーフェア? | 映画館の屋根にいる狙撃手が使用 | |
コルト M4 | ウエストウッド映画館で所持 | |
カルロス・オリヴェイラ (U.B.C.S.隊員) | IMI デザートイーグル | 二挺拳銃時もあり |
IMI ガリルMAR | 試作生産モデル ダットサイト装着 フォアグリップ装着 フラッシュライト装着 レーザーサイト装着 | |
IMI タボールAR21 | ユーリの銃を持つ(発砲無し) | |
ニコライ・ジノビエフ (U.B.C.S.隊員) | IMI タボールAR21 | 試作生産モデル(カービンタイプ) ダットサイト装着 フラッシュライト装着 レーザーサイト装着 |
ベレッタ M92F | サイドアーム | |
ユーリ・ロギーノワ (U.B.C.S.隊員) | IMI タボールAR21 | 試作生産モデル スコープ装着 フラッシュライト装着 レーザーサイト装着 |
テリ・モラレス | SW M5946 | ジルから渡される(発砲無し) |
L.J. | IMI デザートイーグル | .44 Magnum 金メッキ仕様 二挺拳銃時もあり(発砲無し) |
マッケンジー (教会の民間人) | SW M629 | 発砲無し |
ティモシー・ケイン (CSA少佐) | ベレッタ M92F | ゲートと市庁舎で使用 |
コルト M1911 | 終盤で落ちていた銃を使用 | |
ネメシス | U-MG-4(専用ミニガン) | 映画オリジナルプロップガン ショートバレルカスタム 装弾数5000発 グリップ先端にレーザーサイト装着 |
専用ロケットランチャー | 映画オリジナルプロップガン | |
ハイブ潜入部隊員 (対BC兵器装備) | HK G36C | ハイブ入り口で所持(発砲無し) |
CSA隊長 (封鎖部隊) | シグ SG552 | ダットサイト装着 フラッシュライト装着 レーザーサイト装着 発砲無し |
CSA隊員 (封鎖部隊) | HK G36C | ダットサイト装着 |
シグ SG552 | ダットサイト装着型もあり フラッシュライト装着型もあり レーザーサイト装着型もあり | |
HK UMP? | 市庁舎で所持(発砲無し) | |
IMI ガリルMAR | ダットサイト装着型もあり フォアグリップ装着型もあり | |
CSA狙撃隊員 (ウィット監督) | バレット M82A1 | スコープ装着(発砲無し) |
CSA-ガンマ9隊員 (捜索部隊) | HK G36C | アークレイ山中で所持(発砲無し) |
− | コルト M16 | シコルスキー S-61Rのキャビン内に固定 |
・ストーリー
ラクーンシティの惨劇から数年、町は核爆発によって破壊され、事件は解決したかに見えた。しかし、感染は徐々にアメリカ全土を覆った後世界へと瞬く間に広がってしまう。無数のアンデッドと砂漠によって全てが覆われ、人類にとって必要な資源も底を尽きようとしていた頃、アンブレラ社はハイブへと拠点を移し、アイザックス博士(イアン・グレン)の指示の下、“アリス計画”を始動。無数のクローンアリスを用いての人体実験を行っていた。
一方、アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、アンブレラ社で覚醒した自らの能力が周りに危害を及ぼさぬよう、一人単独行動をとっていた。物資を探すため立ち寄ったガソリンスタンドで、アリスは死体の手元にあった一冊のノートを手に入れる。そこには、アラスカには感染は広がっていないということが記されていた・・・。
その頃、カルロス(オデッド・フェール)とL.J.(マイク・エップス)は、新たに加わった仲間クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)率いる生存者達と旅を続けていた。一夜を明かすため、とある廃モーテルにテントを建てるが、翌朝カルロス達の車団を無数のアンデッド・カラス達が襲撃。大絶戦の中操舵を失い、暴発した火炎放射がカルロス達を襲おうとした瞬間、炎は向きを変えてカラスの群れを覆い、一瞬にして死滅させる。
カルロスが目を向けると、そこにはアリスが立っていた。手に入れたノートをクレアに渡し、自らの能力に不安を感じながらもアリスはカルロス達と共にアラスカへ行くことを決意する―――。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
アリス | パラ オーディナンス NITETAC | シルバーモデル 二挺拳銃 |
IMI ウージー? | 片方はストック無し ポスター及びパンフレットで二挺所持 | |
モスバーグ M500 | 砂漠のラスベガスで使用 ピストルグリップ | |
クレア・レッドフィールド | グロック 17 | 砂漠のラスベガスで使用 |
ウィンチェスター M1873? | ||
カルロス・オリヴェイラ | ラドム PM98 | ストック無し(?) |
HK USP | ハーフシルバー 二挺拳銃時も有り | |
L.J. | IMI デザートイーグル | 金メッキ仕様 |
レミントン M870 | 発砲無し ポンプアクションするだけ | |
マイキー | タウルス PT92 | シルバーモデル |
チェイス | エンフィールド L85 | 砂漠のラスベガスで使用 ダットサイト |
SW M29 | L85弾切れ後に使用 詳しいモデルは不明 | |
Kマート | レミントン M870 | 砂漠のラスベガスで1発使用 |
ベティ | SW M39 | M5906かM5946 アンデッド・カラス襲撃時に使用 |
CSA隊員 | グロック 17 | アリス襲撃時に使用 |
ベレッタ Cx4 | − | |
スレイター (アイザックス博士の側近) | ベレッタ M92F | ハイブ隔離室で1発使用 |
■1作目。シャットダウン間際のレッドクイーンが、アリスたちに向かって:
"You're all going to die down here."
(あなたたちは全員ここで死ぬ)
ちなみにこの台詞は、国内版サウンドトラックにも収録されている。
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