モデル | 銃身長 | 全長(伸縮時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
Patrol | 16in | 901(673)mm | 3.6kg | 5.56mm×45 / .300 BLK | 30 | S/F S | アメリカ |
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SBR | 11.5, 14.5in(5.56mm) 6.75, 9in(.300Blk) | 863~723mm | 3.2~3.4kg | ||||
Rattler SBR | 5.5in | 597mm | 2.7kg | .300 BLK | 30 | S |
アメリカのシグザウエルinc.が2015年に発表したモジュラー式AR系突撃銃。.300AACブラックアウト(.300 BLK)弾の使用に特化した特殊作戦向けカービンである。
開発はシグザウエルによるとHK416C同様SASの要望からスタートしたとされ、同コンセプトのAR系カービン、AAC ハニーバジャーの開発を主導したケヴィン・ブリティンガム氏が携わっている。同氏をして「獰猛なハニーバジャー(ミツアナグマ)を唯一倒し得る毒蛇、ブラックマンバだ」と言わしめる程の完成度とされている。
作動方式は、反動の抑制と動作信頼性の強化を目的としてショートストロークガスピストン式を採用し、ボルトのリターンアクションをレシーバー上部に移設しつつ、AR18のように左右二つに変更している。短銃身を基本として、.300BLK弾とサウンドサプレッサーに最適化されており、コンパクト・静音・高威力・長射程を兼ね備えた設計となっている。
各種操作系はアンビ化されており、トリガーには2ステージトリガーを標準装備。マガジンは銃に装填したまま残弾を視認可能なLancer社の半透明ポリマー製のものが同梱されている。
アッパーレシーバーはAR15互換*1で、従来のAR-15、M16系ライフルのロワーと組み合わせが可能。また異なる口径や銃身長に容易に変換することができる。ロワーレシーバーは機構の変更でバッファーチューブを持たないことから、従来のAR系アッパーとは互換しないが、従来のストック内チューブを廃した恩恵で各種折畳みor伸縮ストックがセッティング可能となっている。
ハンドガードはフリーフロートで、放熱用ベントを兼ねた軽め穴とKeyMODの採用により軽量化がなされ、マウントレールを介して各種アクセサリーの装着にも対応する。
口径は.300 BLK弾、5.56mm×45弾に対応。当初は7.62mm×39弾にも対応していたが現在の仕様からは外れている。
第2世代モデル「ヴァータス *2」ではモジュラーレールのM-LOKへの変更や新ストックの追加、全体の仕様の改良が行われ、近接戦特化型のコンパクトモデル「ラトラー(ガラガラヘビ)」が追加されたことで話題を呼んだ。レシーバーも単に小型化されただけではなく、新採用のスリムストックや垂直に近い小型グリップ、ボルトフォワードアシストの廃止・シェルディフレクターの小型化といった徹底的なコンパクト化が施されている。
ラトラーはフルオート対応ライフル製品としては類を見ない5.5インチという超短銃身*3を採用しており、これほどの短銃身でありながらサプレッサー併用での反動制御性・動作信頼性もフルサイズと遜色のないものとなっている。
シグザウエルでは本銃をベースにしたDMRモデル「MCX-MR」の開発も進められており、まだ採用例はないもののコンペティションやショーに出展された7.62mm×51弾仕様モデルが確認されている。これらのモデルでは伏せた状態からもコッキングが行いやすいよう、従来のものに加え側面にもチャージングハンドルを備える点が特徴となっている。
市販モデルとしてPSB(Pistol Stabilizing Brace)を組み込んだモデルがある。PSBは腕輪状になっており、腕に巻き付けて銃と腕を固定することで片手保持を補助するパーツである。アメリカでは銃身長16インチを下回るライフルはSBR(Short Barrel Rifle)として民間所持が規制されるが、ストックの代わりにこの「片手保持補助具」を取り付けピストルとして販売している*4。
MCXは登場後すぐにイギリス・スコットランドヤード地下鉄警察に新設された対テロ部隊の装備として公開され、話題を呼んだ。シグザウエル側でもこれを意識して、特徴的な折り畳みストック(画像1枚目)を「SASストック」の名称で宣伝していた(ただし当のSASへの採用状況については現在不明である)。
米軍SOCOMでも試験運用の後、2017年のM4A1向け.300BLKPDWキットの調達においてMCXの5.5インチバレルキットを正式に選定。配備が進んでいるようである。
他の世界各国の公的機関での採用が始まっており、すでにイギリス・ドイツ・インドネシア警察やオランダ海兵隊の特殊部隊に納入されている。
珍しい所では、イギリス・ドイツ軍の指揮官経験がありヨルダンの同国特殊部隊総司令でもあるアブドラ二世国王が本銃の9インチモデルを愛用されており、配下の特殊部隊と共に本銃での訓練を行う映像が公開されている。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
24: レガシー | TVドラマ | ガブリエルの部下 CTU兵士 | − |
HAWAII FIVE-0 | TVドラマ | テロリスト | シーズン7 第8話 |
Pointblank | ゲーム | − | − |
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア | − | − | 項目参照 |
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン | − | − | 項目参照 |
バイオハザード ヴィレッジ | − | − | 項目参照 |
マイル22 | − | − | 項目参照 |
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