東京砲兵工廠 十一年式軽機関銃 【軽機関銃】 †
十一年式軽機関銃は、当時東京砲兵工廠設計課長だった南部 麒次郎により設計された、国産初の軽機関銃である。 本銃の特徴の一つは銃床の設計である。この銃床は、グリップとの着脱が可能で、上下反転させて結合することで、潜射銃*1として用いることができた。さらに、本銃の大きな特徴が給弾システムで、歩兵が装備する小銃と同じ挿弾子(クリップ)を使用するというものだった。本体の左側には装填架(ホッパー)が設けられ、その上部から、実包を束ねた5連発挿弾子を平置きで最大6個重ね、計30発を装填する仕組みだった。弾薬も当時の主力歩兵銃だった三八式歩兵銃の三八式実包が選定され、これにより、軽機関銃の補給を主力小銃と共用することができるというものだった。 ちなみに本銃は、後継の九六式と異なり、銃剣の着剣装置がない。十一年式採用当時の規定では、軽機関銃手は、突撃の際に歩兵部隊と共に前へ出るのではなく、あくまで後方から火力支援を行い、折を見て追随する。となっていたためだ。 十一年式の派生型として、航空機用の八九式旋回機関銃と車載型の九一式車載軽機関銃が作られている。
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