ワルサー カンプピストル / Walther Kampfpistole 【擲弾発射器】 †1930年代、ドイツのワルサー社は2.7cm信号銃を開発してドイツ陸軍に納入していたが、戦場では信号銃としての使用以外にも、大口径なのを幸いに、銃身に卵形柄付手榴弾*5をねじこみ、即興の榴弾発射用の拳銃として使用していた。それを知ったドイツ陸軍は、この信号銃にあらかじめ榴弾を発射可能な様に作り替える事を要求。そこで製造元のワルサー社はもともとの滑腔銃身にライフリングを入れ、専用の小型榴弾投擲銃として開発した。これが「カンプピストル」である。 開発当初は小型榴弾しか使用できなかったカンプピストルだが、後に成形炸薬が実用化されるとこれに対応。その結果、軽装甲程度の車両なら破壊可能なほどの威力を持つようになり、携帯用の対装甲兵器として歩兵に重宝された。 なおカンプピストルは、外見上は元となった信号銃と酷似しているため、銃身左に「Z」の文字を刻印して区別していた。それゆえ「Z(ツェット)ピストーレ」とも呼ばれる。
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