シグ MG338 / SIG MG338 【軽機関銃】 †
2017年にアメリカ合衆国特殊作戦司令部（SOCOM）によって.338ノルママグナム弾を使用する機関銃の募集が行われた。その中でシグ社が提案した機関銃がMG338である。
このプロジェクトでは、7.62mm×51弾を使用するM240などの汎用機関銃と、12.7mm×99弾を使用するM2重機関銃の中間を目指しており、シグが発表した本銃では前述の338ノルママグナム弾を使用することで有効射程は約1,700m、射程1,000m内の目標に対してはNIJレベルIIIのボディアーマーを貫通する威力を有する。セレクティブファイアでフルオートでの制圧射撃からセミオートでの精密射撃までを行い、操作系は完全なアンビデクストラス仕様。左右両側から給弾と排莢が可能なため様々な車両への搭載が容易となっている。重量は10kg弱とM240より軽量である。パーツの切り替えによって従来の7.62mm×51弾も使用可能だ。
また汎用機関銃としても軽量ながらも強力な弾薬を使用するため、発砲に伴い銃身をショートリコイルのように僅かに後退させる事で射手が感じる反動を軽減させる機構が組み込まれている。しかし、これはMG338の前身であるSLMAGから採用されている機構なのだが、2024年4月に後述のNGSWコンペティションで競合しているTrue Velocity社から特許を侵害しているとして訴訟を起こされている*1
現在、MG338は特殊作戦軍や海兵隊MARSOCに試験的に採用されている。
シグ社は米軍NGSW(次世代分隊火器)コンペティションに参加し、MG338を若干小型化し、NIJレベル�献椒妊�アーマーを貫徹できる6.8mm×51弾(.277 SIG Fury)を使用する「XM250（右掲画像）」を2021年に公開した。その後、米陸軍は第101空挺師団と第75レンジャー連隊から採用が始まり、米軍全体で調達される予定になっている。
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