ベレッタ PMX【短機関銃】 †
イタリアのベレッタ社が2018年にM12シリーズの後継として開発した短機関銃。 カラニビエリ*1やイタリア軍で使用されてきたM12シリーズは、1960年代の設計故、光学照準器などのアクセサリー追加を想定しておらず、機構も精度が低下しがちなオープンボルト撃発のストレートブローバックであった。またオールスチール製で、軽素材が多用される現代の目で見るとサイズの割に重い銃となっていた。このためカラニビエリよりM12から最低限の機種転換訓練で済む近代的後継銃を求められたことから、ベレッタ社が本銃を開発した。 レシーバーにはアルミ合金やポリマーが用いられ、M12とほぼ同じサイズで1kg軽量化された。作動方式はストレートブローバックから変わらないが、撃発はクローズドボルト式となった。セイフティを兼ねたセレクターレバーとマガジンキャッチはアンビで、コッキングハンドルも左右いずれかに装備可能。各種アクセサリーを装備するためにレシーバートップとハンドガードにはピカティニーレールが設けられている。マガジンが空になるとボルトが後退位置で自動ホールドされる機構を持ち、左側面のボタンかコッキングハンドルを引いてリリースする。マガジンはストレート形状で半透明素材で形成されている。グリップとマガジン挿入口の位置関係やセレクター形状などは、人間工学的に洗練されつつもM12に近いレイアウトとされ、M12からの転換が容易になっている。
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