豊和工業 M1500 / Howa model 1500 Rifle 【小銃】 †
豊和M1500は、日本の豊和工業が開発したボルトアクション方式のライフルである。猟銃として国内および海外で販売されるほか、日本の警察庁ではSATや銃器対策部隊、福井県警察の原子力関連施設警戒隊などでヴァーミントモデルが狙撃銃として採用されている。海外向けにはHowa Model 1500 Rifleの名称で販売されている。 かつて豊和が製造していた狩猟用ライフル「ゴールデンベア」をフルモデルチェンジしたもので、設計の際には、豊和工業がOEM製造をしていたウェザビー MkVライフルを参考としており、現在、国産では唯一の大口径ボルトアクションライフルであり、豊和工業を代表するライフルとして日本のみならず世界各国で販売されている。 口径は.22口径から.30口径マグナムまで多数揃えられており、ユーザーの使用目的に応じて自由に選択できる。なお、.30-06以下の口径は「ショートアクション」、.300win mag以上の口径は「ロングアクション」となり機関部の全長が異なる仕様となっている。海外においては銃身・機関部のみの「バレルドアクション」の状態で他の銃器メーカーにOEM供給され、それぞれのメーカーの銃床を取り付け、他社のブランド名で販売されることが多い。ウェザビー社では『VANGUARD』という名称で販売されている。海外では各部品がロストワックス製法で製造されているため、比較的安価ながらも品質が高い点が評価され、アフターパーツも販売されるなど、一定の評価を受けている一方、日本国内では海外ブランドとのネームバリュー・営業方針の差や、日本国内における価格の高さなどで販売数は伸び悩んでいる。 引金は精密射撃を意識した2ステージ・トリガーが採用されている。安全装置は引金のみを固定する比較的初歩の形式であったが、後にボルトロック機能を備えた3ポジションに変更された。装弾数は口径によって異なるが内蔵マガジンに最大5発で、民生ライフルでも一般的な板バネとフロアプレートを用いた「マガジンフロアー」方式を採用している。初期型ではトリガーガード前方にマガジン・フロアプレートのロックリリースボタンが露出していたため、障害物などに触れるとフロアプレートが開きマガジンの中身が飛び出してしまうという問題があったが、のちに改修された。一部モデルでは、5ないし10発の着脱式マガジンが採用されている。
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