ステアー スカウト / Steyr Scout 【小銃】 †
ステアー・マンリッヒャー社が1998年に発表したボルトアクション式小銃。
スカウトライフルとは元々ジェフ・クーパーの提唱した概念で、全長1000mm以下、重量3.5kg以下、フォワードマウントした低倍率スコープ、標準口径.308Win.などを特徴とした理想的な汎用ライフルのことである。
従来これらの要件を満たすライフルは度々ガンスミスの手によって作られるだけであったが、これに目を付けたステアー社がAUGでの合成樹脂技術を活かし、工業品として生産を始めたのがステアー・スカウトである。
マンリッヒャー・スカウトとして知られる本銃は、ピカティニーレールやSBS(Safe Bolt System)を採用、それと共にボルト部分をニッケル加工しており、内蔵機構の強度と安全性が高い。更にストックやレシーバーに特殊ポリマーを使用することで、軽量化にも成功している。
また、本銃は高い精度を誇ることから競技用やハンティング用としても使われる。そのためか、ストック横部に予備弾丸を装着可能なアタッチメントも存在し、使用可能な弾薬も.223rem.(5.56mm×45)、.243Win.(6mm×51)、7mm-08Rem.(7mm×51)、.308Win.(7.62mm×51)、.376Steyr(9.55mm×60)と多様である。それと共に、各口径に対応して"カブスカウト"、"ドラゴンスカウト"、"ルフトスカウト"といった名前が付けられている。
こうしてステアー社の生産する一連のシリーズは、スカウトライフルのスタンダードとして広く知られるようになった。
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