フォース リーコン / Force Recon (United States Marine Corps Force Reconnaissance) †
米国海兵隊内に存在する強行武装偵察部隊。
元は第二次大戦時に海兵隊内に発足した空挺部隊で、主な任務は強行偵察、重要人物の監視、海兵隊の上陸支援など、海兵隊本隊の作戦をより迅速、確実なものとする部隊である。
海兵隊内で唯一空挺作戦が可能な部隊である上、偵察を任務としている以上、偵察目標が軍事施設だった場合、警備強化を招き、作戦実行を難しくする結果を招くような戦闘は可能な限り回避することになっているが、万が一に戦闘となれば一騎当千。格闘や銃火器操作、爆薬取り扱いに加えて隊員個人のCQBなどの錬度も高く、いざという時は空爆や艦砲射撃などを利用した援護を受けることが可能なほどの権限を与えられている高い打撃力を持つ部隊である。(航空戦闘単位ではCH-53E『シースタリオン』やCH-46『シーナイト』、UH-1N『ヒューイ』といった中型・重量級ヘリコプターやAH-1W『コブラ』やAV-8『ハリアー』といった混成飛行隊を持つ)
本部隊は「SOC」、いわゆる特殊作戦能力を有しているものの、デルタフォースやグリーンベレー、海軍のSEALと違い、USSOCOM(合衆国統合作戦群)の傘下には入っておらず、MEU(海兵隊海外遠征隊)に所属して独自の活動を行っているのも特徴。これは海兵隊が、そもそも独自の万能部隊思想に基づいた「精鋭部隊」であると共に、「特殊部隊」という存在を害悪とすら考えている点に起因する。
このため、近年発足した、特殊任務への従事に特化した専門的な部隊『MARSOC(マリーン・レイダース)』の登場まで、海兵隊は特殊部隊というものを持っていなかった。――傍目にはリーコンが特殊部隊にしか見えなくとも。このような変化は21世紀以降の対テロ戦争の勃発による特殊部隊の不足がある。特殊部隊の不足から「準特殊部隊」的性質を持つフォースリーコンがSOCOMの支援に当たっていたが、直接SOCOM傘下にないことから連携に問題が出るようになる。このことから海兵隊内でもSOCOM傘下の特殊部隊編成の機運が高まり、試験的な部隊である「DET-1」が創立される。この後、正式な部隊である「MARSOC」に発展する。MARSOCの設立によりフォースリーコンの再編成が行われた。
- ■在籍/出身の人物(実在)
- ■在籍/出身の人物(架空)