全長(銃床展開/折畳時) | 銃身長 | 重量 | 発射形式 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 製造国 |
931/634mm | 14.5in(基本モデル) | 3.4kg | S/F | 5.56mm×45 | 30 | 700発/分 | ドイツ |
H&K社が2017年に開発した突撃銃。
世界的な大成功を収めた同社のHK416をもとに新たに設計されたモジュラー・ライフルである。ドイツ連邦軍の次期制式小銃トライアルに当たり、M16/AR15系ではなく現行制式小銃であるG36寄りの操作系で設計された。
操作系はG36同様のアンビデザインで、セレクターレバーはM16系のような90度ごとの切り替え角度ではなく、H&K系の操作角の小さなものとなった。マガジンはこれまでの独自規格でなくSTANAGマガジンを標準とし、マグリリースもH&K系のパドル式ながら、AR15風のボタン式リリースにも組み換え可能。トリガー前部にはボルトキャッチが設けられ、ガスブロックには3ポジションのガス調節ダイヤルを備える。
チャージングハンドルは左右どちらかに組み換え可能。G3系に似た配置だが、G3系のように後退位置に手動で留めるための切り欠きはなくHKスラップはできない。G36と異なりボルトキャリアと一体でなく、発砲時にハンドルは前後しない設計となった。
レシーバーとフォアエンドにはピカティニーレールを備え、ハンドガードは自社規格のHKeyやマグプルのM-LOKなど複数のマウントシステムのものが用意されるという。
ストックはG36同様右サイドに折り畳むタイプで、加えてSCARなどと同様、6段階の長さ調整、3段階のチークレスト高さ調整を備えたものとなっている。グリップはHK416と同様の外観で、AR15互換の各社グリップへの交換が可能である。ハンドガードと一体化したモジュールを取り外すことでバレル長や口径の変更にも対応するという。
一方.300 BLK弾モデルはHK437、7.62mm×51弾モデルはHK231、7.62mm×39弾モデルはHK123と、口径別のモデルの名称が発表されている。
作動は416やG36同様のショートストローク・ガスピストンだが、当時の技術では信頼性重視の頑健なピストンのためAR15比で比較的反動が強かったそれらよりも、反動は大きく軽減されているという*1。
外装には暗視装置に対する低視認性を確保するため、赤外線放射防止コーティングが施され、自己潤滑特殊鋼を採用したバレルと機関部はメンテナンス頻度を大きく低減するという。
また、軍の未来兵士計画にも対応可能なよう技術的にも野心的な機構が盛り込まれており、技術的な詳細は未発表だが非電源式のショットカウンターをレシーバーに内蔵し、RFIDリーダーによって射撃回数などのデータがいつでも読み出し可能であるという。
ドイツ連邦軍のトライアルでは2020年9月にハーネルMK556の採用が発表された。しかし翌月10月にはMK556の特許侵害や入札書類の不正の疑いが浮上し、納入をキャンセルされる事態になっている。騒動から数か月後の2021年3月、改めて採用が決まったのはHK433ではなく、同社のHK416をアップグレードしたHK416A8であった。
モデル | 解説 |
HK123 | 7.62mm×39弾モデル(予定) |
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HK231 | 7.62mm×51弾モデル(予定) |
HK437 | .300 BLK弾モデル(予定) |
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア | − | − | 項目参照 |
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