RPCフォルト フォルト 12 / НВО Форт Форт-12 【自動拳銃】
フォルト(フォート)12は、マカロフ自動拳銃の後継としてウクライナの法執行機関にて制式採用された自動拳銃。 1995年ごろ、ウクライナ内務省は旧式化したマカロフの後継となる制式拳銃を要求した。それに応えるべく、ソビエト連邦からの独立を果たして間もない1991年に発足し、内務省および各法執行機関へ小火器の生産・供給を請け負うウクライナ・ヴィーンヌィツャ州の国営企業「RPCフォルト」により設計されたのがフォルト 12である。社会主義体制の崩壊による経済悪化のあおりを食らうなどの逆風もあったが、チェコのCZ社から工場機材を購入するなどの策が功を奏し、90年代後半には無事に生産を開始、98年12月21日に内務省により制式採用された。 CZ83やCZ75を参考に設計されたといわれるコンベンショナル・ダブルアクション機構とブローバック作動を備え、12連発のダブルカラムマガジンを採用。スライド左側面のマニュアルセイフティはハンマーをロックするタイプだが、コック&ロックではなく、ハンマーがデコックポジションでも機能する。 バリエーションとして、法執行機関及び民間市場向けに、非致死性弾専用の「フォルト 12R」やスライド形状に変更を加えた改良型の「12RM」、実弾の使用防止のためにバレル内にパーティションの施された「12T」などがある。過去に存在したバリエーションとしては空包射撃用の「フォルト 12G」、射撃競技用モデルの「Sokil*1(Сокіл:ハヤブサ)」などが確認されている。
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