スターシップ・トゥルーパーズ / Starship Troopers
SF小説の巨匠ロバート・A・ハインラインが1959年に発表した『宇宙の戦士(原題:Starship Troopers)』の実写映画化作品。軍事政権によって支配された未来社会において、昆虫型エイリアン「アラクニド」(通称“バグズ”)との壮絶な戦いを繰り広げるSFアクションである。
現在、映画作品3本以外に、アニメーションとTVゲーム(FPS)が制作されている。
実写映画版
スターシップ・トゥルーパーズ (原題 Starship Troopers)
1997年、アメリカ映画
監督:ポール・バーホーベン
・ストーリー
全世界が地球連邦政府の統治下に置かれた遠い未来の地球。この社会では市民権を持つ者は「市民」、持たない者は「一般民」に分類され、市民権を獲得するためには兵役に就く必要があった。ハイスクールに通う一般民の青年ジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)は、卒業を機に恋人のカルメン(デニス・リチャーズ)、親友のカール(ニール・パトリック・ハリス)らと一緒に軍に志願する。
機動歩兵隊に配属されたジョニーは厳しい訓練に耐え分隊長に任命されるも、模擬戦闘訓練での判断ミスから犠牲者を出してしまう。失意のあまり除隊を申し出て故郷に帰ろうとしたその時、以前より人類と緊張状態にあった「アラクニド」と呼ばれる異星生物がしかけた隕石攻撃のニュースを目にする。この攻撃で両親もろとも故郷のブエノスアイレスを失ったジョニーは、仇をとるべく再び兵士として戦うことを決意するのだった。
一方この隕石攻撃を先制攻撃とみなした地球連邦政府は、アラクニドに対し宣戦を布告する。敵の母星・クレンダスを制圧すべく、機動艦隊*1を惑星軌道上に展開。その後、機動歩兵隊を乗せたドロップシップ*2を次々と降下させる。しかし彼らを待っていたのは、圧倒的攻撃性と物量で迫り来るバグズの群れであった―――
スターシップ・トゥルーパーズ3 (原題 Starship Troopers 3: Marauder)
2008年、アメリカ映画
監督:エド・ニューマイヤー
・作品解説
アラクニドとの戦争開始から11年後の世界が舞台。1作目の主人公ジョニー・リコ(キャスパー・ヴァン・ディーン)が、大佐に昇格して再登場を果たしている。また1作目では予算の関係上、映像化が見送られていたパワードスーツが「マローダー」の名称で登場している。
CGアニメ版
スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン (英題 Starship Troopers: Invasion)
2012年、日本・アメリカ合作
監督:荒牧 伸志
・作品解説
フルCGアニメーション作品。監督は『APPLESEED』の荒牧伸志。
その他設定
盛田式アサルトライフル (Morita Assault Rifle)
※下記の説明はMk.Iについての記述となる
マズライト社製ブルパップストックをベースとした架空銃。AC556が内蔵されており、排莢口付近にその機関部を確認することができるが、「盛田式アサルトライフル = AC556のカスタムモデル」という設定ではない。(設定では)使用弾薬は7.62mm弾。またM60のフラッシュハイダーが流用されている。
「盛田式」という名称については、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の名前が由来となっている。この理由は映像技術にソニーが協力していたからである。
一般的に盛田式アサルトライフルと言えば、1作目に登場するMk.Iのことを指す。主な特徴や他モデルについては下記を参照。
モデル | 特徴 |
Mk.I | 銃身下部にM37ショットガン装着 (そのためトリガーが上下二段式となっている) |
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Mk.I カービン | カービンモデル。M37未装着 士官用、又は予備銃として脱出ポッドなどに積載 |
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Mk.I スナイパー | Mk.Iに自動追尾・自動拡大機能スコープ装着 |
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Mk.I(訓練用) | 模擬戦闘用のショックビーム銃 銃口前部に専用モジュール装着 |
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Mk.II | 銃身下部にグレネードランチャー搭載 |
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Mk.III | 10mmケースレス弾を使用 銃身上部にスコープ、グレネードランチャー搭載*3 プロップガンとしてAK47を内蔵 |
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スナイパーライフル | 英語では「Morita XXX Sniper Rifle」 ベースはXM500だが、ブルパップ式ではない 劇中オリジナルのスコープ装着 トリッグの両親が製作した銃で、劇中では旧式扱い |
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