モデル | 全長(銃床展開/折畳時) | 銃身長 | 重量 | 発射形式 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 製造国 |
HK433 | 931/634mm | 14.5in(基本モデル) | 3.4kg | S/F | 5.56x45mm | 30 | 700発/分 | ドイツ |
ドイツのH&K社が2016年から開発中の突撃銃。
世界的な大成功を収め、ノルウェー軍やフランス軍の制式小銃としても採用された同社のHK416であったが、本国ドイツ軍の次期制式小銃トライアルに当たり、ドイツ軍現行のG36と大きく操作系の異なるHK416よりも、G36寄りの操作系を念頭に設計された新設計のモジュラー突撃銃である。
排莢口以外の操作系は全てアンビ化が施されており、G36同様パドル式のマグリリースとG3に似た前方チャージングハンドルを備える。モジュラー機構の採用により、グリップもAR15互換のものを使用可能。
トリガー前部に押し下げ式のボルトリリースを備える。チャージングハンドルは左右の付け替えが可能で、射撃時にボルトの動きには連動しない(HKスラップは不可)。
レシーバー上下面にはピカティニーレールを備える。ハンドガードには自社仕様のHKeyやM-LOKなど複数のマウントシステム搭載型が登場予定。
マガジンは標準でAR15マガジンに対応する。HK416ベースのロワーレシーバーはAR15風のマガジンリリースにも組み換えで対応可能となる予定。
将来的にはハンドガードと一体化したモジュールを取り外すことで、長短バレルの交換や使用弾薬の口径変更にも対応する予定。使用弾薬によってモデル名も変更されるようだが(.300BLKモデルはHK437、7.62x51mmモデルはHK231、7.62x39mmモデルはHK123となる予定と発表されている)、現時点では確定していない。
ストックはSCARなど同様、折り畳み機能に加え6段階の長さ調整、3段階のチークレスト高さ調整を備えたものとなっている。
ショートストローク・ガスピストン機構は3ポジションのガス調節ダイヤルを備え、当時の技術では信頼性重視の強力なピストンのためAR15比で比較的反動が強かったG36やHK416よりも、反動は大きく軽減されているとされる*1。
また、軍の未来兵士計画にも対応可能なよう技術的にも野心的な機構が盛り込まれており、技術的な詳細は未発表であるが、レシーバー中央の盛り上がった位置に非電源式のショットカウンターを内蔵しており、RFIDリーダによって射撃回数などのデータがいつでも読み出し可能であるという。
近年のナイトビジョンやサーマルビジョンの普及によって問題化した、銃火器の放熱問題に対応するための赤外線放射防止コーティングを備え、自己潤滑特殊鋼を採用したバレルと機関部はメンテナンスの必要性を大きく低下させるとされている。
ドイツ軍のトライアルでは、G36を踏襲した操作系と未来的技術への対応から従来的なAR15操作系・技術の延長にある他社競合製品よりも優位に立つと目されてきたが、2020年9月にはガスピストンAR15であるハーネルMK556の採用が発表された。しかし翌月10月にはMK556の特許侵害や入札書類の不正の疑いが浮上し、ドイツ軍から納入をキャンセルされる事態になっている。
Gen.5まで確認されたプロトタイプやトライアルの動向等からも、HK433の今後の動向が注目される。
モデル | 解説 |
HK123 | 7.62x39mm弾モデル(予定) |
---|---|
HK231 | 7.62x51mm弾モデル(予定) |
HK437 | .300 BLK弾モデル(予定) |
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア | − | − | 項目参照 |
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