モデル | 全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
QBZ191 | − | − | 5.8mm×42 | 30 | S/F | 中国 |
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QBZ192 | 715mm | 3.3kg | ||||
QBU191 | − | 5.8kg |
中国の建設工業集団有限責任公司が製造している突撃銃。
2019年10月1日に開催された慶祝中華人民共和国成立70周年大会のパレードにて初めて公開された。
2023年現在では中国人民解放軍と中国人民武装警察部隊において95式自動歩槍(QBZ95)と03式自動歩槍(QBZ03)からの更新が行われている。
なお名称の書式であるが、2012年に行われた装備命名規定の改定により旧来の「(2桁数字)式(装備分類)」から「(3桁数字)型(装備分類)」という表記に変更されている。また略称はマグウェルの右側面にある刻印から読み取れるようにハイフンが無いのが正しいようだ。
基本的には63式自動歩槍から03式自動歩槍まで中国軍の突撃銃で継承されてきた、56式冲鋒槍の回転ボルト閉鎖と56式半自動歩槍のショートストロークガスピストン動作を組み合わせた形式であり、63式自動歩槍より採用されているガス規制子も引き継がれている。
一方で大きな変更点としては、リコイルスプリングの配置がボルトキャリア上部から銃床内部のバッファーチューブ内へ移動しているのだが、これがAR15からの影響を強く受けているためか、ボルトキャリアの外観がほぼAR15のものにコッキングハンドルを追加しただけのようになっている。
珍しい機構として銃身からガスを引き込む先にあるガスブロックに2つのガスチャンバーが存在している。これは銃身からガスポートを経て引き込んだ高圧高温のガスを1つ目のガスチャンバーで減圧冷却させ、それからガス規制子を通し2つ目のガスチャンバーに送ってガスピストンを動作させる事で、ガスシステムへの負荷を低減して耐久性を高める仕組みとなっている。
95式自動歩槍のようなブルパップ形式ではなく03式自動歩槍のようなコンベンショナル形式を採用しているが、03式自動歩槍では右側面へ折畳が可能であった銃床は前述の内部に納めたバッファーチューブのために折畳が出来ず、代わりに伸縮が可能となっている。
操作系には中国軍制式突撃銃として初のアンビセレクターとボルトリリースボタンが採用され、フロントサイトとリアサイトは光学照準器の使用も想定して可倒式となっている。その他の機能は以前までの突撃銃とほぼ共通である。
光学照準器やタクティカルライトなどアクセサリの取付には、95式自動歩槍や03式自動歩槍のような独自規格のダブテイルマウントではなくピカティニーレールが採用されている。
マガジンは95式自動歩槍や03式自動歩槍などと共用可能となっているが、基本的には残弾数1〜5発の部分に確認窓が追加された新型のマガジンが使用されている。また一部では確認窓付マガジンと共に同じく新型の褐色半透明のマガジンも使用されている。
派生型としては、銃身を短くしたカービンモデルであるQBZ192(192型5.8mm短自動歩槍)、銃身を長くしてバイポッドを装備させたマークスマンライフルモデルであるQBU191(191型5.8mm精准歩槍)がある。
中国国内の軍においては香港駐留部隊など台湾方面及びインド国境方面の部隊への配備が優先されている傾向がある。また武装警察への配備も確認されている。中国国外ではスーダンと南スーダンによる係争地域に展開している中国軍の国連平和維持活動部隊への配備が確認されている。
余談ながら、訓練用にCO2ガスでペイントボールを発射する痛球槍と呼ばれる仕様があるのだが、これを6mmBB弾仕様としたエアソフトモデルが開発されており、製造元のエアソフト部門であるE&L airsoftにて近日発売が予定されている。
また上掲画像はE&L airsoftによるプロモーションで用いられた画像であるが、被写体となっている銃はペイントボール仕様でもエアソフト仕様でもなく実銃あるいは模擬銃のどちらかである*1。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
PAYDAY 3 | ゲーム | − | QBZ191 Northwest B-9の名称で登場 |
World War 3 | ゲーム | − | − |
境界戦機 | アニメ | アジア自由貿易協商軍兵士 | − |
ドールズフロントライン | − | − | 項目参照 |
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