近未来。かつてなく高度に組織化された新種のテログループ、『テロ ネットワーク(略称『TN』、以下同じ)』が世界各国で猛威を振るっていた。平和だった日本にも、要人暗殺を目的に海外から続々とテロリスト達が侵入し始める。
そしてその背後に潜む、巨大企業集団『トロイ』の影。彼らはテロ・暗殺と、その取り締まりを名目にした強権発動の両面で、障害となる人物・組織を抹殺し、『世界の別次元からの管理』を実現しようと目論んでいた。
事態を憂慮した『CIDG(民間不正規防衛集団;通称『CD機関』)』は、TNとトロイの陰謀を阻止すべくエージェント・御子神 鋭士(通称『EDGE(エッジ)』)とクリスタル、蛇牙花 元を日本に派遣。TNの暗殺計画阻止に成功する。
が、それはTNとCIDGの直接対決の開始を意味してした――。
所属 | 登場人物 | 銃名 | 備考 |
CIDG | 御子神 鋭士 | コルト ガバメント | − |
ワルサー WA2000 | .300WinMag,爆薬弾頭?も使用 | ||
ウィルディマグナム | − | ||
アストラ プレッシン | バタフライナイフに偽装したオリジナルモデル | ||
H&K G11 | − | ||
シュタイアー AUG? | ライフル型なのにマガジンはSMG(チョンボ?) | ||
S&W M19 | − | ||
RDI ストライカー12 | − | ||
イサカ M37 | 警官から拝借,スペードのヘリを攻撃 排莢口が横(チョンボ?) | ||
蛇牙花 元 | コルト ウッズマン マッチターゲット | フルオートカスタム,二挺拳銃 | |
コルト ガバメント | コンペンセイター装備 | ||
ミニ?&マイクロウージー? | 最終話,二挺拳銃 | ||
クリスタル | ワルサー PPK | − | |
ダグラス・C・ローパー | ベレッタ M92 | セフティがフレーム側にある初期型 | |
コルト パイソン | ベレッタと二挺拳銃 | ||
IMI ウージー? | 最終話 | ||
アーサー・レイク | 44オートマグ | コマにはほとんど出ない | |
M47 "ドラゴン" | 最終話,衛兵から強奪 | ||
ロイス 時田 | スコーピオン? | コマにはほとんど出ない | |
ワイツ・ドウマン | ベレッタ M92 | コマにはほとんど出ない | |
TN | アーサー・E・スペード | S&W M19 | − |
モスバーグ 377 | 狙撃銃 | ||
『赤い旋風』(レッドゲイル) | ヤティマティック? IMI ウージー? | 他、TN側使用者多数 | |
デイビス・ウイルバー | FN FAL | スコープ装備,狙撃用 | |
ヤティマティック? | サプレッサー装備 | ||
冷血(コールドブラッド)レンスラー | モスバーグ 377 | 狙撃銃 | |
マンビル XM18? | − | ||
バード | サコー M60E3 | − | |
ブラウニング M1919? | トラップに使用 | ||
テロリスト (ザコキャラ) | キャリコ M100? | ビルから御子神を攻撃 | |
AUG?,マイクロウージー?など諸々 | レストラン襲撃時 | ||
多聞会長襲撃犯 | FFV M2 | 車中から発射,砲口のみ見える | |
AAI M10? | 1コマだけ登場,サプレッサー装備 | ||
トロイ | 蛇牙花 仁 | S&W M19 | − |
コルト ガバメント | − | ||
エノシス城衛兵 | H&K MP5? | − |
週刊少年ジャンプ連載作品。単行本は全2巻(現在は絶版)。
長沢氏の画力による緻密な描写と、クセモノ揃いのキャラクターで魅せる、隠れた名作(?)。作者の未熟、あるいは少年誌の制限を感じさせる部分もあるものの、20年も前に『民間軍事組織』を取り上げた内容は、当時の水準を大きく超えていた。
しかし、やはりそのあまりにもマニアックな内容が『友情・努力・勝利』のジャンプでは受け入れられなかったのか、アンケートがふるわないまま、結局はわずか20週で『打ち切り』となってしまう。
ちなみにその数年後、少年サンデーでは『ジーザス』がブレイク。その後、一般向けの作品でもミリタリー系の描写が広く普及することとなる。
雑誌と時代が違えば、本作もまた異なる評価・展開もあったかと思われると、惜しまれる佳作である。
ところでこの漫画、ハリウッド映画などではテロリスト(悪役)の代名詞となっているAK系の銃が全く出てこない。敵も味方もほとんどが西側製の銃火器で、テロを扱った作品としては珍しいかもしれない。
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