インターサービス・リサーチ・ビューロー ウェルロッド / ISRB "Welrod" 【その他拳銃】 †第2次世界大戦中、イギリスで開発された特殊作戦用の消音拳銃。9mmパラベラム弾を使用するモデル(Mk.I)と.32ACP弾を用いるモデル(Mk.II)が存在し、約2800挺ほどが製造された。 設計を行ったISRB(Inter-Services Research Bureau,イギリス統合調査局)*1は、SOE(Special Operations Executive,イギリス特殊作戦執行部)のための特殊作戦用装備を開発・製造する部門である。ウェルロッドはこのSOE以外にも、SASやアメリカのOSS(Office of Strategic Services,戦略諜報局)で使用されることもあった。 この他、ウェルロッドはいかにも「隠密用」といった工夫がいくつもうかがえる。凹型の銃口クラウンは、標的に押し当てて撃つ場合にぴったりと密着するので、銃声の漏れを最小限に抑えることができ、グリップはそのまま弾倉となっており、取り外すことによって容易に隠し持つことが出来た。また、アイアンサイトには夜光塗料が塗布されていた。 特殊作戦用の銃という特質上、ウェルロッドには製造元の工場や国を示すマークは一切記されておらず、シリアルナンバーだけがいくつかの不可解な記号で記されていた。しかし、これらの記号は製造時には記されておらず、供給先の英軍側でつけられたものだという。
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