H&R レイジング M50 / Reising M50 【短機関銃】 †![]()
M50は1940年にアメリカのハーリントン&リチャードソン社のユージン・レイジングにより開発された短機関銃である。設計段階では主に法執行機関向けとして考えられていた。 当時の短機関銃としては珍しくクローズドボルトで、作動方式はディレードブローバックである。ディレード方式は機関部との摩擦抵抗でボルトを遅延させるもので、砂・ホコリに弱く頻繁な清掃を要求した。コッキングハンドルは下部に位置しており(マガジンの前方)、若干操作しにくく、清掃に余計な手間がかかったという。セレクターはリアサイト前方の右側面に位置する。 第二次世界大戦において米軍にM1トンプソン短機関銃やM3グリースガンと共に採用されていた銃で、主に太平洋戦線で海兵隊に用いられた。最初は海軍や海兵隊において後方部隊に装備されていたが、太平洋戦争が勃発した際に短機関銃の需要が高まったため、一線級装備として調達されるようになり*1、ガダルカナル島やソロモン諸島などで戦闘に投じられた。大戦を通しての米軍への納入数は100,000丁ほどで、また、武器貸与法(レンドリース)によりソ連等にも供給された。
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