マテバ 6 ウニカ / MATEBA Model-6 Unica 【回転式拳銃】 †

　イタリアのマテバ社が1997年に開発した半自動回転式拳銃。別名「オートリボルバー」。
　イタリア語で6はSei(セイ)と発音するが、このSeiは英語で「You」、Unicaは「Only-one」を指す。つまりは「あなただけのもの」といった意味になる。

　同社の2006Mの発展形であり、銃身がシリンダーの上部では無く下部と連結した構造を引き継いでいる。スイングアウトは一般的なリボルバー同様、下方向に転がり出る形に変更された。
　最大の変更点として、ウェブリーオートマチックリボルバーのようなオートマチック機構を搭載している。初弾は通常のダブルアクションリボルバーと同じくダブルアクションで発射するが、その発射の反動でバレルからシリンダーまでが1.5cmほど後退し、シリンダーを回転させつつハンマーをコッキングする仕組みによって、次弾からはシングルアクションで発射できる。これによってトリガープルを軽くすることで連射時の命中精度を上げることができる。

　バレルの長さは3,4,5,8インチがあり、その他18インチでストックを装備したライフルタイプ『グリフォン』も存在する。

　なお、.357マグナム弾を使用するリボルバーは.38スペシャル弾も撃てるのが普通だが、本銃に限っては.38スペシャル弾ではスライドの後退に必要な反動が得られないため、.38スペシャル弾用の弱いリコイルスプリングに交換するか一発一発ダブルアクションで撃つ必要がある。