シグ SG540 / SIG SG540【突撃銃】 †
1960年代、シグ社はイタリアのベレッタ社と共同で新型歩兵銃を開発していたが、開発方針の食い違いから袂を分かち、独自開発路線に転向。そして1967年に「新時代の軽量ライフル」として、当時の5.56mm×45弾(M193)を使用する「SG530」が完成するも、ガス作動にローラーロッキングという複雑かつ高い生産コストのかかる内部機構を採用したため、商業的に失敗する。 SG540シリーズは、フランスのマニューリン社やチリの国営企業FAMAE、ポルトガルの国営企業INDEPでライセンス生産されていた他、アフリカの多くの国々でも活躍した。また、チリのFAMAEはライセンス生産していたSG540系列をベースに9mmパラベラム弾を使用する短機関銃「SAF」を独自に開発している。近年では、2011年より続くシリア騒乱において自由シリア軍(反政府派)民兵が本銃を携えている姿も見られる。 一方スイス軍はM193弾の性能に満足せず、これに応じたシグ社は本銃を基にして、スイス独自の5.6mm Gw Pat.90弾を使用した試作小銃「SG541」を開発した。SG541は各種口径の弾薬のテストやトライアルを経て、1983年にスイス軍の新制式ライフル「Stgw90」として採用された。 SG540のバリエーションにはSG541の他、7.62mmNATO弾を使用するSG542、ショートバレルで折り畳みストックのカービンモデルSG543が存在する。
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