64式消音短機関銃 / 64式微声冲鋒槍 【短機関銃】 †
全長(伸長時) | 重量 | 口径 | 装弾数 | 連射速度 | 発射形式 | 製造国 |
633(832)mm | 3,285g | 7.62mm×25SS | 15/30 | 800発/分 | S/F | 中国 |
1960年代の中国で、当時の国営626廠(慶華工具廠)において偵察部隊などの特殊部隊向けに開発された、サイレンサー付き短機関銃。
64式・67式微声手鎗と同じく、サイレンサーは着脱式ではなく、バレルと一体化されている。機関部はAK47、サイレンサー部分は第二次大戦時にアメリカから国民党政府に供与されたM3サイレンサー モデルを参考にした、いわば『東西折衷』型。サイレンサーはかなり凝った構造で、ライフリングの溝に沿って小さな穴が多数空けられており、発射ガスをバレル途中からも抜いて消音効果を高めている。またAK系のメカニズムを持つため、当時の短機関銃としては珍しくクローズドボルトで撃発する。
使用弾薬は54式手槍と同じ7.62mm×25弾。通常弾でもある程度の消音効果があるが、専用の亜音速弾(サブソニック弾)を使用することで、より高い消音効果を得ることができる。この亜音速弾は弾頭が緑色に着色されており、通常弾と一目で区別できるよう工夫されている。亜音速弾使用の場合、発射音は80デシベル以下にまで抑えられる。
採用から既に40年以上という大ベテランだが、老兵は死なず。67式微声手槍共々、現在でも中国の特殊部隊で使用が続けられているほか、海外への輸出も行われているようだ。
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